5月に大学の2011年度が無事終了した。二年前うちの大学に来て音楽科の主任になった教授がこの6月で大学を去った。彼は人間としても、上司としても素晴らしい人だったので、非常に残念だ。彼自身もこの大学に愛着を持ち、本当に一生懸命やってくれていて、音楽科の学生、教官全員からの人望もあつかったのだが、家庭の事情などもあり、この激務をこなせない状況になってしまったらしい。
5月下旬、学期終了後に同僚の1人の家でサヨナラパーティを開き、教官がほぼ全員集まって名残を惜しんだ。同時に、このパーティは年度末の音楽科ミーティングの役割も果たしてくれて、普段なかなか顔を合わせ、じっくり音楽科の行く末を話し合う機会に恵まれない、私たち講師にとってはとてもいい機会だった。主任のD、これから新天地で元気に頑張って欲しいものだ。そしてこれからも連絡が取れたらいいな。
6月は音楽教室のしめくくりの月である。今学期は自分の用事もあって、何度かレッスンを休んだため、その補講レッスンで6月下旬まで忙しかった。上旬には発表会も行って、生徒たちの元気な演奏を聴くことが出来た。また、同じ音楽教室の他の先生の発表会の伴奏などもつとめたので、平日はけっこう忙しい日が続いたのである。
7月に入ると、今度は観光ガイドの仕事が忙しくなっている。4月下旬から、いよいよ待望のボストンー成田の直行便がJALによって運航開始された。史上初の直行便である。これまでは、必ずアメリカの都市のどこかで乗り換えをしなくてはならず、その待ち時間も含めると、本当に日本に行くのは長旅だった。静岡県の実家に帰る場合、成田からの電車に乗る時間も含めると、ほぼ24時間という長さである。
それが、成田ーボストン間、わずか13時間で飛べるようになったのだからこの違いは大きい。そして、この便利さは、今までなかった、日本からボストンを主にした観光ツアーを可能にしたのである。
今まで、ボストンだけを目的に来る観光ツアーはパッケージではありえなかった。ほとんどは「東海岸ツアー」としてワシントンDC、ニューヨークなどとセットで、ボストンは大概一泊、観光も半日か一日である。ボストンだけに来るというのは、個人で来る人、何か目的がある(企業訪問とか研修とか)グループくらいだった。
しかしこの夏は直行便のおかげで、たくさんの観光客が日本から訪れている。ボストンにとってはありがたいことだし、日本人にとっては、ボストンはきっと気に入ってもらえる街だと思うのだ。アメリカにしては古風で、ヨーロッパのような雰囲気もあり、歴史のある街。今まであまり知られていなかったけれど、たくさん見所がある。
というわけで、今月と来月はガイドで忙しくなりそうである。先週は平日毎日ガイドだった。ガイドをやるととにかく歩く(笑)。連日一万歩を超える歩数となり、運動にもなる。ここ数日猛暑だったので、ちょっと大変ではあったが、健康的な毎日だ(笑)。
6月からは毎年楽しみにしているファーマーズマーケットも始まり、昨年ほどではないものの、今年の夏も料理を楽しんでいる。過去2年は夏、非常に暇だったので(笑)、他にやることがなくて毎日せっせせっせと料理していたが、今年は思ったより忙しくなったのでそれほど頻繁ではないものの、野菜の料理の作りおきなどをして工夫し、毎日ちゃんと健康的な食生活を送るよう心がけている。
仕事ばかりも味気ない(笑)ので、7月の終わりから8月の初め、4泊5日で、NY州北部とカナダの首都、オタワにドライブ旅行に行くことにした。夫が張り切って計画を立ててくれているが、まずは、NY州北部、カナダの国境の近いマローンという町に行く。
ここは、私が幼い頃から愛読してやまないローラ・インガルス・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズの中にある「農場の少年」の舞台となった町である。ローラの夫、アルマンゾ・ワイルダーが少年時代をすごした町だ。ここにはアルマンゾが少年時代に育った農場を再現した博物館があるので、ここを訪れる。
そして、そこからオタワに向かう途中には、アッパーカナダビレッジというこれまたカナダの開拓時代を再現した歴史村がある。ここにも行く予定である。天気次第でオタワへ行く途中に寄るか、帰りに寄るか、はまだ未定だが…。これまた楽しみなのだ。私たち夫婦はこういう歴史村が大好きで(笑)、マサチューセッツ州でもプリマス・プランテーションやオールド・スターブリッジ・ビレッジなどには何度も足を運んでいる。
そしてカナダの首都オタワ。これまた楽しみである。ただし夫も私もあまり詳しくないのでただいま情報収集中。しかしカナダは4年前の東海岸旅行の時も非常に良かったので、今回もきっと期待を裏切らないだろう。
というのが近況である。最近ブログをさぼりがちだったが、また夏の間に少し更新回数を増やしたいものだ…。