日米食器事情

  • 2011.01.27 Thursday
  • 10:40
JUGEMテーマ:アメリカ生活

大雪が立て続けに降っている。昨年暮れ、12月26日の大雪を皮切りに、年が明けても1月13日、22日、と60センチ級の大雪が降って、昨夜から今朝にかけてもまた30センチ以上降った。既に公立学校は今日で四日目の休校となっている。私も今日は大学のはずだったが休校となり、家でのんびりできることになった。

これは22日の雪嵐の翌日、教えている音楽教室で撮った写真。雪は1メートルをゆうにこえ、温度は零下20度ほどまで下がり、屋根からはつららが下がっている。





こんなこともあろうかと、食料品は既に買いこんであったし、雪は午前9時にはもうやんで日がさしている。学校が休校になるのは、駐車場などの除雪作業をしなければ先生も生徒も来られないからである。うちの大学は郊外も郊外、ボストンから1時間以上離れた町にあり、職員、先生、生徒、みんな車で通勤通学である。

大学は地元の小中高校と違って、今週始まったばかりなので、今年一日目のSnow Day(雪で休校になること)である。

さて、ブログでときどき作ったご飯の写真を載せているが、それを見た日本の母から感想が届いた。
「美味しそうだけど、いつも同じお皿なのね」
こちらにいてすっかり感覚が変わってしまっていた私だが、それを読んで、ああそうか、日本の人には違和感があるだろうなあ、と思った。

そこで、母にメールで説明した内容を、ここでも書いてみることにする。アメリカにいると当たり前のことが、日本では当たり前じゃないんだなあと面白く感じられたので・・・。
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ボストンの大雪

  • 2011.01.13 Thursday
  • 22:17
JUGEMテーマ:アメリカ生活今日の晩ご飯

前日12日から予報されていた大雪は、12日の深夜に始まった。

夜明け前、6時半に目覚めて外を見ると、既に真っ白。うちは町の中心のかなり忙しい交差点の目の前だが、何度も町の除雪車が行き来する音が聞こえた。

学校、役所は休み。州知事は「よほどの用事がない限りでかけないでください」と呼びかけた。

午前中、既に我が家のベランダはこんな状態になった。風が強くて、網戸に雪がつまり、部屋が暗くなるほどだ。
大雪のベランダ

夫のオフィスも休みとなり、私も伴奏の仕事が入っていたのだが延期となった。前の日にちゃんと食料も買い込んでおいたので、安心して雪ごもりの一日となる。

いい機会とばかりに掃除したり、家の中で出来る運動をしたりと、のんびりすごした。

この日の夕飯はビーフカレー。カロリー計算で、量を調節してやや少なめに。つけあわせは市販のハーフサワーピクルス。日本の浅漬けと似ていて、それにちょっとニンニクが効いたような感じで、カレーによく合う。それに、大根と厚揚げを薄味で煮たものを添えた。
カレーの夕食

大根を煮たついでに、翌日の昼用に、と大根の皮できんぴらを作る。NHKのご当地番組の
一つで見て、簡単で美味しそうだったのだ。紀文の「お魚豆腐揚げ」なるものを先日スーパーの日本セクションでみつけて買ってきたので、これも千切りにして一緒に入れた。それの塩味があるので、味付けは相当薄くする。大根の皮はぱりぱりとしていてなかなかいい感じ。明日のご飯が楽しみである(笑)。これからは大根を料理するたびに作ってみよう。

明日は雪もやんで晴れるが、昨今の市町村は財政難に悩み、またこれほどの大雪だと除雪が追いつかない。そのため、公立学校は明日も休み、というところが少なくない。明日、学校の駐車場や近辺の歩道などを除雪し、明後日から授業再開となるのだ。こんなところでも、子供たちに財政危機のしわ寄せが・・・。

ともあれ、なかなかの大吹雪だった。一軒家の人たちは雪かきが大変だったようだ・・・。

ドイツのバウムクーヘンその2とダイエット

  • 2011.01.11 Tuesday
  • 22:45
JUGEMテーマ:食べある記|グルメねこのいる暮らしダイエット

年も明けたが、相変わらずマイペースなうちのミケ。あまりベタベタしないタイプだけど、最近前より甘えん坊になってきた。しかし相変わらず、たまに遊んでいるつもりなのか、そばを歩くと急に足に噛み付いてくることがある・・・。困ったものだ。怪我をするほどじゃないが、やはり歯を立てられると痛い。そんなときの対策は、そばにあれば水スプレー。面白いのは、バスルームに飛び込むと、追いかけてきてもバスルームの前でぴたっと止まること(笑)。まるでフォースシールドが存在しているかのようだ。そんなミケの近影。iPhoneのInstagramというアプリで加工してみました。

2010年一月のミケ

さて、先日はドイツ人の知り合いでこちらに住んでいる人が、クリスマスに里帰りするというのでお願いしてあったブツを持ってきてくれた。お金を払って手に入れたそれとは、この間日記にも書いた、そうまたまたバウムクーヘンである(笑)。こちらはALDIというブランドのもの。ALDIは、アメリカにも店舗があるらしいが、ドイツが本拠の大手ディスカウントチェーンである。クリスマス前にALDIのドイツ店舗で売っている自社ブランドのバウムクーヘンは一個4ユーロと安いが、これがなかなか美味しいのだ。昨年一つ買ってきてくれて美味しかったので、今年はお金を払うので荷物に余裕があったら二個買ってきて!とお願いしてしまった(笑)。で、めでたく二つ手に入ったのである。

ALDI のバウムクーヘン


これもやはりチョコレートコーティング。ダークチョコレートである。袋から出すとこんな感じ。

バウムクーヘン2

というわけでまた、季節限定の味を楽しむことが出来る。嬉しいなあ。少しずつ大事にいただいてます。
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映画レビュー「たそがれ清兵衛」

  • 2011.01.11 Tuesday
  • 21:26
評価:
山田洋次,藤沢周平,朝間義隆
松竹ホームビデオ
¥ 3,080
(2007-06-29)

JUGEMテーマ:映画

DVDをずいぶん前に買っておいたのに、なかなか観る機会がなかった「たそがれ清兵衛」を夫と観る。アメリカで発売されているDVDのタイトルは「The Twilight Samurai」となっており、日本語音声のみで、英語字幕が付いている。

アカデミー賞にノミネートされた作品として、また山田洋次監督初の時代劇作品として話題になったようだ。

藤沢周平はここ数年でとても好きになった作家であり、まだ未読の作品が多く残っていて楽しみな作家でもある。大好きな作家の作品を全部読み終わってしまうのは寂しいものだ。

「武士の一分」がこちらで上映されたとき観に行って非常に感動したのだが、この「たそがれ清兵衛」も良かった。山田監督ならではの人間味と同時に、藤沢作品ならではの冷徹なドラマも見事に描いていたと思う。

そして、ビジュアルで何より印象に残ったのが、暗さ。夜のシーンは、まさに行灯の明かりだけで、そこから少し離れたところにいる人物はほとんど見えない。クライマックスでの室内での余吾と主人公清兵衛のシーンも、雨戸を閉め切った家の中で、余吾の顔はほとんどシルエットしか見えない中で会話が続いた。

配役も良かった。主役の真田広之の、静かな抑えた演技。その娘役の子役二人のけなげさと愛らしさ。悪気はないが、長いものに巻かれてしまうタイプの上司を演じる小林稔侍。これまた悪気はないが、清兵衛をなめている同僚役の赤塚真人。この人は「武士の一分」でも主人公の同僚役だった。嫌われている大伯父役の丹波哲郎もいい味出していたなあ(笑)。大好きな大杉漣、尾美としのり、中村梅雀が出ているのも嬉しかった。中間(下男?)役の神戸さん、今「てっぱん」で活躍している人ではないか。

そしてヒロインの宮沢りえ。この人は好きな女優さんだが、これも良かった。「武士の一分」の壇れいも良かったが、二人とも、凛とした中にけなげさがあり、まさに「寅さん」の妹、さくらと同じような、山田監督ならではの女性像である。みんなお顔だけじゃなく、声が綺麗なのだよね〜。三人とも、その声が、キャラクターを作る大きな要素になっているなあ、とまた今回もしみじみ思ったのであった。

そして余吾役の田中泯という人。聞いたことないなあ、と調べてみたら、なんと、舞踊家なのね!「龍馬伝」にも吉田東洋役で出演していたとのこと。私が観始めたときはもう吉田東洋暗殺の後だったから見逃していたというわけである。

また何度か観たい作品である。セットや衣装、細かいところにもう一度ゆっくりと気を配りながら・・・。


Chicken Vesuvio チキンベスビオ簡略版

  • 2011.01.05 Wednesday
  • 22:56
JUGEMテーマ:今日の晩ご飯

先月買った料理本、Cooking for Two 2010のレシピをトライしてみることにした。

この本は前にも紹介したAmerica's Test Kitchenによるもの。たいていの料理本のレシピは4人前から6人前になっているので、私たち夫婦のように二人暮らしだと、量を調整したり、そのあと数日、お弁当で残り物を消費したりすることになる。

しかし料理によっては、加熱時間が違ってきたりするし、パスタ料理のように、その場で食べてしまわないと美味しくないものもある。そんな需要に応えて出されているのがこの料理本で、すべて二人前のレシピである。

クリスマスに新婚の姪にプレゼントしたのだが、自分たち用にも買ったというわけである。年が明けてちょっと新しい料理に挑戦してみよう、とパラパラめくってChiken Vesuvioに決定。初めて聞いた料理名だが、これはシカゴ発祥のアメリカンイタリア料理らしい。骨付きの鳥胸肉とジャガイモを、ワインとチキンストックのソースで料理するのである。

この本では、二人分ということでちょっと簡略化してある。骨なし皮なしの胸肉を使う。塩コショウし、小麦粉をまぶした鶏肉をフライパンでキツネ色になるまで焼く。鶏肉をいったん出して今度は約一インチ(2.5センチ)角に切ったレッドポテト(皮が赤いジャガイモ)を入れて炒める。これもこんがり焼き目を付ける。そしてそこへ白ワイン、チキンストック、オレガノ、ローズマリー、にんにくを入れて煮立て、そこへ鶏肉を戻し、ふたをして煮込む。

火が通ったら、鶏肉とジャガイモを皿に盛り、残ったソースにレモン汁とグリーンピース、バターを入れて良く混ぜ、鶏とジャガイモの上にかけてできあがり。

今日はそれに冷やしトマトと、バターナッツスカボチャのスープを添えた。バターナッツカボチャのスープは、綺麗なオレンジ色が好きでよく作る。ゆでて裏ごしし、チキンストックと牛乳で伸ばすだけ。少し塩を入れるが、カボチャの甘みが良く出て美味しい。

Chicken Vesuvio

このチキンベスビオ、ソースがさっぱり目で美味しい。ジャガイモが鶏の肉汁とソースを吸い込んでふっくら美味しく仕上がった。アメリカ風鶏肉じゃが、という感じだろうか(笑)。グリーンピースがたっぷり入るのもいい。鶏肉はモモ肉でもいい、むしろモモ肉の方が美味しいかも?とモモ肉好きの夫と二人意見が一致したので、今度作るときはモモ肉で作ってみよう。

今年も少しずつレパートリーを増やしていきたいものだ。

ドイツのバウムクーヘン・バッグ・猫グッズ

  • 2011.01.02 Sunday
  • 22:48
年明け最初のブログは、年末にお友達からいただいたグッズをいくつかご紹介。

まずは、昨年に続いてドイツからバウムクーヘンを送ってくださったお友達。それにチョコレートがいくつか。
バウムクーヘン他
Erste Salzvedeler という会社のバウムクーヘン。ドイツのお菓子、バウムクーヘンは日本でこそ、根強い人気があるが、アメリカではまったく見かけない。ネットで色々調べてみたが、アメリカ国内だとネットで販売しているところが二ヶ所ほどあったのみで、おまけに信じられないほど高い値段だった。ううむ。なぜこんなに知られていないの?

そして、ドイツのお友達や今大学で教えているドイツ人の学生にも聞いてみたところ、ドイツではクリスマス前のごく短い期間しか売られない、ということを知ってまたまた驚いたのが昨年のことだった。

そして昨年と今年、このお友達がわざわざ買って送ってくださったのである。多謝!日本の表面がスムーズな円筒状のバウムクーヘンとは違い、リンク先で写真を見ていただければわかるが、本場ドイツのバウムクーヘンはイソギンチャクのように(笑)、表面もぎざぎざでこぼこしている。そして、切り方も違う。写真をクリックして拡大すると、左側のパンフレットの表紙の写真が
「バウムクーヘンの正しい食べ方」
を示していることがわかる。うーむ、こんな上品な食べ物だったのか(笑)。

ちなみにこのバウムクーヘン、日本のものに比べると、スポンジはそれほどしっとりしていない。しかしその分ふわっと軽めな感じである。チョコレートあるいは糖衣でカバーするのが普通らしい。リンク先はドイツ語だが、どうやら結婚式用にもオーダーできるようだ。

右上がチョコでコーティングされたバウムクーヘンで、その左隣はやはりバウムクーヘンだが、それを切ったもの。ダーク、スイート、ホワイトの三種のチョコでコーティングされている。

クリスマス前に届き、夫婦でゆっくりと楽しんでいただいた。
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また、ボストンの観光などについて個別でご質問をいただくことがありますが、なかなか個別の質問にはお答えする時間がありません。申し訳ありませんが、ボストン関連の掲示板などで質問されることをお勧めします。リンクにボストン情報の掲示板のリンクがありますので、どうぞご利用くださいませ。

最後にこのブログに掲載されている写真、文章などすべての内容の転載は固くお断りします。どうかご遠慮ください。

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