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映画・
今日の晩ご飯日本でも公開中の
ジュリー&ジュリアだが、私はこの映画を11月、日本へ向かう飛行機の中で初めて観た。評判が良かったので気になっていた映画である。
ジュリア・チャイルドと言えばアメリカのテレビにおける料理番組の草分けであり、1960年代、アメリカの「使用人がいない家庭の主婦の為の」本格的なフランス料理の本を出した、いわゆるアメリカ料理界における大御所である。
独特の話し振りも有名で、しょっちゅう物真似の対象になった。決して美人ではなかったが、今、ものすごい数の料理番組やテレビのカリスマシェフがあるのも、彼女あればこそである。
この映画であるが、
アメリカでは既にDVDが出ている。1950年代、外交官の夫ポールとパリに住んだジュリアが料理に目覚め、コルドン・ブルーに通ってフランス料理を学び、やがて2人のフランス人女性と共に作りあげた名著「Mastering the Art of French Cooking」が出版となるまでのストーリーと、2002年のニューヨークマンハッタンで不満を抱えながら暮らしている料理好きの若い女性、ジュリーがふと思い立って、上記の本のレシピ(536品目)のすべてを、一年間で作り、その様子をブログに書いていこうと決意する。
約50年を隔てた2人の人生が並行して描かれていくこの映画は、美味しそうな料理も登場し、ベテランのメリル・ストリープと、今一番生き生きしている若手女優、エイミー・アダムスと、それぞれの夫役であるスタンリー・トゥッチとクリス・メッシーナを中心に、人生の悲喜劇(おもに喜劇・・・かな)が語られていく。おなかが空くと同時に、笑顔を運んでくれる、癒し系、元気が出る系に映画である。これを観ると、ジュリア・チャイルドが紹介する数々のフランス料理に挑んでみたくなる・・・かもしれない。
前回のブログに書いたとおり、今年のクリスマスにはこの名著、Mastering the Art of French Cookingと、この映画のDVDをプレゼントにもらった。ボストンに戻ってきてから、百科事典のように分厚いこの本をぱらぱらとめくって、手軽に出来そうなメニューを探してみる。そして、記念すべき(笑)最初の料理を決めた。今日はこれを夕飯にしよう、というわけである。
Fondue de poulet à la crème (Chicken simmered with cream and onions)
鶏のオニオンクリーム煮とでも訳そうか。というわけで、材料を調えて料理スタート。レシピによると所要時間はだいたい1時間弱というところ。