一月を振り返る
- 2009.02.01 Sunday
- 14:26
JUGEMテーマ:アメリカ生活
早いもので、もう二月一日である。大学は1月26日から始まり、やっと通常の仕事のスケジュールとなった。といっても、一月は、その分、色々と用事もあって、それなりに忙しい毎日ではあった。寒い日が続き、毎日氷点下で、雪も多く、年が明けてからはほとんど地面を見ていない。
今学期の大学は、ピアノのグループレッスンがないので、その分時間の融通は少しだけきくようになった。三月の初めに、また音楽科主任をはじめとする教官との室内楽のコンサートが控えており、それにそなえてのリハーサルも始まる。
1月を振り返ると、アメリカでは、オバマ大統領の就任式という明るいニュース、そして同時にますます悪化しつつある経済状態の二つが最大の話題であった。私が教える大学は州立大学であり、州の予算カットの波をもろに受けて、こちらも年度途中での予算カットでパニック状態になっている。今後どのように大学が生き残っていくか、心配であることは確かだ。
私立で豊かな有名大学も同じらしく、先日は、近隣の町にあるブランダイス大学は、財政難のため、大学の美術館を閉鎖し、その所有である美術作品を売却する、と発表したばかりである。売られるのがイヤでこれらの素晴らしい作品を大学に寄付した人々からは、当然約束が違う、と怒りの声が上がっており、これが実行されるかどうかはさだかではないが、それだけ教育機関もせっぱつまっている、ということを示すエピソードであることは間違いない。
私の周囲でも、レイオフ(解雇)の話は少しずつ耳にするようになってきている。この厳しい状況がどこまで続くのか・・・。
そんな中で、多くのアメリカ人が希望と喜びを見出したのが、オバマ大統領の就任式だったようだ。その前日は、マーティン・ルーサー・キング牧師の誕生を祝うMartin Luther King Jr. Dayであり、私の町では毎年恒例のイベントが行われた。町で人権運動に力を尽くした人を表彰し、その後州内で功績のあった黒人をゲストに招いて講演を行う、というイベントである。ポットラックパーティでもあり、出席は誰でも自由だが、食べものを持ってくることが条件になっている。