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読書ここ数日、仕事が休みだったので気が緩んだのか、軽い風邪を引いていた。熱が出るわけでもなく、ちょっと喉が痛くなり、鼻が少しつまった程度だが、数日そんな症状が続いた。明日、13日火曜日はグループのコンサートなので、大事をとって、日曜日のリハーサルやどうしても教えなくてはいけなかった金曜日の午後以外、家にこもって、できるだけ栄養と休息を取るようにしていた。
ただ、睡眠を取ろうとしてもそんなに眠れるわけではないので、読書に明け暮れたのである。それも、iPhoneで。
iPhoneでは、英語と日本語でそれぞれ読書用のアプリをダウンロードしてある。英語は、Stanzaというアプリである。
Gutenberg Projectの作品をはじめとして、有料無料の色々な本がダウンロードできる。
日本語では、
青空文庫の作品をダウンロードして読めるi文庫を使用。このソフトは、その他のテキストファイルも読み込むことが出来るというスグレモノである。たとえば、私がよく出入りしている読書掲示板があり、私はそこのログをテキストで保存しているのだが、15000件を超えるこの過去数年にわたるログも、このi文庫を使えば一から読んだりすることが出来るのだ。
コンピュータでEブックというのは、どうも意欲をそそられなかったが、iPhoneはちょうど手にすっぽり入る大きさで、実に読みやすい。もちろん、字の色や大きさ、バックグラウンドの色や明るさも自分の好みに設定できるし、何より、片手で読めるので、実際の本よりも楽だったりもするのだ。
たとえば、i文庫はこんな感じ。タイトル画面と、本文画面である。(クリックで拡大します) 拡大写真は、原寸よりやや大きいが、この通り非常に明瞭である。また、iPhoneで読書するメリットの一つは、外出のときバッグの中身が少なくてすむこと、そして夜など、暗いところでも読めるということである。活字中毒で、外出に本を忘れるとパニックして本屋探しに走る私のような人間にとっては、iPhoneに何冊か未読の本が入っているのは誠に心強いことでもある(笑)。
Stanzaの方で今まで読んだのは、ディケンズの「クリスマス・キャロル」や「不思議の国のアリス」など。今、ミルトンの「失楽園」とコナン・ドイルの「バスカヴィル家の犬」を並行して読んでいる。ルイザ・メイ・オルコットの若草物語と、その続編二冊もダウンロードしてある。
ページをめくるには、軽く「タップ」するだけ。次に開くと、前にストップしたところからスタートしてくれる。
ここ数日風邪を引いていたときにi文庫をダウンロードしたので、ここ数日は面白くて日本語の本を読み漁った。
泉鏡花の「夜叉ヶ池」「高野聖」
岡本綺堂の「鳥辺山心中」「玉藻の前」
折口信夫の「死者の書」
鈴木三重吉の「古事記物語」
樋口一葉の「たけくらべ」
与謝野晶子の現代語訳による「源氏物語1 桐壺」
どれも中篇か短編で、軽く読めた。
中学や高校の頃こそ、純文学が好きで図書館で片っ端から硬いものを借りて一日一冊という勢いで読んでいたのだが、大学に入ってからは、時代小説や推理小説などに走り、あまり近代文学も読まなくなってしまって今に至るため、久々に読む古風な文学作品の新鮮で面白いこと!
青空文庫も、Gutenberg Projectをはじめとする英語の著作権フリーの文学作品もまだまだたくさんあるので、これからが楽しみである。
ちなみに、アメリカのiTunesストアでは、普通の新刊なども、購入して読めるようで、Eragon、Eldest, Brisingrと、Inheritance三部作などの、最近のベストセラーもアプリストアにあったのには驚いた。重たいハードカバーを持ち歩くことを考えると、かなり魅力的ではある・・・。値段を見ると、ハードカバーより割高なような気もするが、これから何か読みたい新作が出たらぜひ、オプションとして考慮に入れてみたいところだ。