Fogg Museum(ハーバード大学フォッグ美術館)

  • 2008.06.27 Friday
  • 22:19
昨日のMFAに引き続き、今日は、ハーバード大学のFogg Museumへ。うちから車で15分くらいなのであるが、お恥ずかしいことに、今日が初めてである。建物自体はそれほど大きくなく、ガードナー美術館と同じくらいだろうか・・・。しかし、コレクションは非常に充実していて驚いた。もっと前に来ればよかった!と思っても後の祭り。実はこの美術館、6月30日をもって閉館し、5年間にわたる長期の大改築に入るのである。逆に言えば、今日来られて良かったなあ、としみじみ思った。五年後にまた絶対来よう!と固く心に誓う。

ルネッサンス、17世紀のオランダ、フランドル絵画などの他、個人のコレクションをそっくり寄贈したものがまとめて展示されており、これがすごい。

二つある個人コレクションに一つ、Wertheimコレクションの作品リストの一部は以下のようなもの。
  • The Rehearsal (Edgar Degas)
  • Skating (Edouard Manet)
  • The Gare Saint Lazare: Arrival of a Train and Red Boats, Argenteuil (Claude Monet)
  • Self-Portrait Dedicated to Paul Gauguin (Vincent Van Gogh)
  • Mother and Child (Pablo Picasso)
その他、ロートレック、セザンヌ、ルノアール、マチス、ゴーギャンなどなど・・・。美術が好きな人にはこたえられない美術館であろう。気に入った作品をしげしげと眺めた後、忘れないように写真を撮るのが私のやり方だが(とにかく詳しくないので、そうしないと忘れてしまう)、今回もそうして撮影した中から五点ほど、ここで紹介したいと思う。


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ボストン美術館〜新しい案内所

  • 2008.06.26 Thursday
  • 22:39
JUGEMテーマ:美術館に行ってきました

今日はボストン美術館へ。着々と改装・増築工事が進むボストン美術館だが、この日曜日、ずっと工事中だったフェンウェイ側入口(下写真右)が完成し、オープンした。といっても、こちらは主に団体用である。メインの入口は今もウェスト・ウィング入口だが、このフェンウェイ入り口は車寄せが広いため、大型バスの乗り入れが楽になった。団体客がウェスト・ウィング入口をふさいでしまうことも、これからなくなるので、個人客は利用しやすくなったことだろう。

(ところで、全然関係ないけど、ボストン美術館、という日本名は面白い。日本人にはわかりやすいが、実際の名前はMuseum of Fine Arts, Bostonという長ったらしい名前で、Boston Museumと言ってもこちらの人には通じないのでご注意を。普通はMFAと言えば通じる)

MFA フェンウェイ入口と案内所

また、それと同時に案内所が中心部に移った(上写真左)。広くなり、座れる椅子も増えて、また、お客が自分でコンピュータを使って調べることも出来るようになったようだ。まずは、一階のギフトショップの横にあるオープンカフェでランチ。ポテトのトルティーリャとクラムチャウダーで軽くすませる。ここは適度にお洒落で、デザートもけっこう美味しいのでお勧め。二階のレストランはやたら高いし仰々しいので、よほど散財してゴージャスな気分を味わいたい人以外にはお勧めできない。もっと安く手軽に、と言う人には、地下フロアにセルフサービスのカフェテリアがある。

Lunch @ MFA

そしていよいよ展示へ。今日は日本美術と西洋絵画を中心に見て回った。
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スタインウェイを弾き比べる

  • 2008.06.25 Wednesday
  • 21:55
JUGEMテーマ:アメリカ生活
 
午後、他の仕事の合間に、ボストン市内へ車ででかけて、州議事堂の前にあるボストン・コモン(公園)の地下にある駐車場に車を停める。この駐車場、このエリアにしてはわりと良心的なお値段なのである。今日の目的地は、このボストン・コモンのそばにある老舗のピアノ屋さん、M. Steinert & Sons である。スタインウェイの公式ディーラーとしてボストンに100年以上店を構えている。スタイナート一族が始めた店だが、現在は20世紀初頭に支配人だったマーフィー一族に所有権が売却されて、それ以来、この一族が家族経営している。昔かたぎのとてもいいピアノ屋である。やたら安売りもしないが、アフターケアもしっかりしていて、品質に誇りを持っているので、なまじ変なディーラーに行くより安心である。

残念ながら私がピアノを買うわけではないのだが(笑)、教えている大学でコンサートホールに新しいスタインウェイのBモデルを購入することになったので、店が用意した4台を弾き比べて選んで欲しい、というわけなのだ。なんと贅沢な♪

大学など、学校相手(ボストンには音大が多いので、これはビジネスのかなり大事な部分)の担当は、まだ若い三代目らしい。すぐにオフィスから降りてきて握手をし、上の階に案内してくれる。古いエレベーターから降りると目の前にこんな光景が。

スタイナート

この部屋には20台近くのスタインウェイのグランドピアノがずらりと並んでいて壮観だった。私が試したのは、この4台並ぶうちの左から1、3、4番目と、別の階にあったもう1台。
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イチゴの幸せ

  • 2008.06.23 Monday
  • 23:19
 
JUGEMテーマ:アメリカ生活

日曜日にでかけたWilson Farmで買ったものがもう一つあった。ファーム自家製のStrawberry Soupである。
イチゴスープ
なるほど、いいイチゴの利用法だなあと感心した。基本的にはとにかくイチゴイチゴイチゴ・・・という感じで、かなり荒い状態。スムージーと違って、口の中で、時々イチゴの感触のしゃりしゃりしたのが感じられる。でもストローで飲める程度。甘味はかなり控えめで、イチゴそのものも甘さと酸味がたっぷり。冷蔵庫でつめたく冷やしたのを・・・。

う〜ま〜い〜〜〜〜!(天井を向いて叫びたくなりました)

私はそのままグラスに入れてストローで、甘いもの好きの夫はバニラアイスクリームにたっぷりかけていただいた。甘いスムージーとかシェイク系は苦手な私だが、これはまさにフルーティーで美味!!!

うー、これは病みつきになりそう。イチゴの出回るシーズンは短いので、また今週中に行きたいなあ・・・。

ここのファームで作っているほうれん草スープ(たまに作りたてを売っていて、行ったときにあれば必ず買う。こちらは普通のご飯用ですが)も美味しいのである・・。ちなみにこのファーム、Cook Bookも出ている。
けっこう前に買ったのだが、今みると、ちゃんとこのストロベリースープのレシピが載っていた。自家栽培してる人なんかには良さそうである・・・。

ああ、夏の味覚で(こちらではイチゴはまさに初夏の味)幸せ・・・目がハート

コンサートとWilson Farm

  • 2008.06.23 Monday
  • 21:46
JUGEMテーマ:アメリカ生活

21日(土曜日)は隣のロード・アイランド州でグループのジャズコンサートがあった。8時開演で11時近くまでの長丁場だったのでかなり疲れたが、出来は良く、満足である。50年もののヤマハのアップライトピアノを弾いたが、とてもよく管理されていて、音良し、弾き心地よし、で指もいつもよりよく動いたような気がする。音響も良かったので、自分や仲間の音がよく聞こえ、アドリブも楽しかった。こういうときは、自分が弾いている気がせず、何かが自分に乗り移ってきたような感覚に陥る。普段のリハーサルでは思いつきもしないようなフレーズが、どんどん指先から出てくるのである。それを半分不思議な気持ちで聴いている自分、というのがあって面白い。

そのかわり日曜日はかなりぐったりして一日のんびりしていた。午後になってから、このブログにもよく書いているWilson Farmへ買い物に。ひさしぶりである。夏から秋にかけては、このFarm自家栽培の野菜や果物がたくさん出回るので、値段もお得だし、何より今朝とれた野菜、というのは新鮮度が全然違う。
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夏の夕食とセルティックス優勝

  • 2008.06.19 Thursday
  • 21:55
JUGEMテーマ:アメリカ生活

このところ、ずっと家できちんと夕食を作っていて、1週間以上外食をしていない。

と、威張ることでもないのだけど(笑)、大学が終わるまで、本当に忙しくて、週に一度料理できれば上出来、という感じだったので、料理するのが楽しい。

ここ1週間ほど、からっと晴れて快適な日が続いているのも嬉しい。日も長いので、今年もベランダで夕食としゃれこんでいる。

ベランダ夕食

この日は鶏のから揚げ(油を使わず、オーブンで焼いたもの)、マカロニチーズ(ご飯やパンは無し)、それにカロリー0のクッキングスプレーでソテーしたほうれん草。夫はビール、私は無脂肪牛乳で8階のベランダから見える夕陽に乾杯する。
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フラミンゴが町を侵略

  • 2008.06.18 Wednesday
  • 21:35
JUGEMテーマ:アメリカ生活

大学が5月中旬に終わり、音楽教室は先週で終了。教える仕事は長い夏休みに入った。来週は、音楽教室で室内楽キャンプに参加する生徒がいるので、その子には特別レッスンを2-3回するが、この夏は7月以降はレッスンせず、他のお仕事に専念する予定。仕事に加えて、家の中でも色々整理したいプロジェクトがあるし、来学期から新しく大学で教えるクラスの準備、姉妹都市のプロジェクトで、9月のタウンデーにブースを出すので、それの準備などもあり、忙しい夏になりそうだ。

それでも普段の大学や音楽教室がある時期に比べると、だいぶ時間にゆとりがあるので、夏は充分楽しめるだろう。先々週から、家の向かいの町営駐車場で恒例のファーマーズマーケットもスタートした。私が楽しみにしているとりたてのトウモロコシはまだだが、新鮮な野菜や、有機農業の飼料だけを食べて育った牛や豚の新鮮な肉が手に入るのも嬉しい。アクセサリーや陶芸、手作りバッグなど、工芸品の店も増えて、ますます楽しくなってきた。そのうち写真を撮ってまたここで書く予定。

さて、タイトルのフラミンゴであるが、これはこの春学期、私が住む町の公立小学校の一つ、P校のPTO(日本で言うPTA)が企画したものである。


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映画レビュー:Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull

  • 2008.06.15 Sunday
  • 11:16
JUGEMテーマ:映画


ひさしぶりの映画館。インディアナ・ジョーンズシリーズの第四作目はなんと、前作から19年ぶり。ハリソン・フォードもかなり年を取ったものだ。今年66歳である。前回は47歳だったから、それでもけっこうオジさんになったなあと思っていたのだが・・・。

ストーリーに触れずに感想を書くと、前の三作に比べてのインパクトは薄かった。ストーリーも予想がついてしまって、ほとんど驚きがなかった。でもこれは映画のせいじゃないのかもしれない。このシリーズが最初に作られた80年代、まだこういうオカルトとアクション、それにコメディとラブロマンス、おまけに歴史的事実まで欲張りに盛り込んで、特撮とスタントを駆使した高予算映画はそんなになかったような気がする。
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読書レビュー:Hemlock Falls Mystery 15作目

  • 2008.06.14 Saturday
  • 09:10
A Carol for a Corpse (Hemlock Falls Mystery)
A Carol for a Corpse (Hemlock Falls Mystery) Claudia Bishop

JUGEMテーマ:ミステリ

日本では翻訳されていないが、シャーロット・マクラウドのシリーズが作者の没後も日本では根強い人気を保っていることを考えると、このシリーズは絶対日本で受けそうな気がするのだが・・・(前にも同じことを書いたような気が

さて、今回も主人公のサラとメグのキリアム姉妹が経営するHemlock Innは経営ピンチ。その結果、イヤなお客も取らなきゃならぬ、というわけで、サラの高校時代の同級生でグルメ雑誌の編集長になったリディアとその夫でビジネス界の風雲児(テレビでリアリティ番組をやったり、成金だったりと、どうもドナルド・トランプを彷彿とさせる)がやってきて、このInnでリディアの料理番組の撮影をすることになった。ついでに銀行の監査官もやってきて、これがまたサラの苦手なコチコチタイプ。おまけにリディアの夫がこの町の低所得者のための住宅プログラムの敷地を買い取ると発表したものだからもう、町は上を下への大騒ぎとなった。しかし、リディアの夫は敵が多いらしく、この町でも彼に恨みを抱く人が現れる。そして・・・。

今回も相変わらずのドタバタぶりがいかにもコージー・ミステリーらしい。キリアム姉妹と部屋係トップのやりてのオバちゃんドリーン、レセプション係で実はコーネル大学博士号の学生であるインテリのディーナ、そして町のビジネスウーマンで、実はこの辺りでは有数の金持ちであるマージと5人の探偵チームぶりも実に手際が良くなってきた(笑)。今回はサラの夫、マイルスは登場しないが、どうやら最後でもうすぐ帰ってくるマイルスを待ち受けているのは、とてもいいニュースなようだ(笑)。

スラップスティックコメディの中に、ちょっと苦味のある殺人を盛り込んだ楽しいシリーズ。あと何冊続くかな?

読書レビュー:ライラの冒険シリーズ番外編二作目

  • 2008.06.13 Friday
  • 22:56
Once Upon a Time in the North (David Fickling Books)
Once Upon a Time in the North (David Fickling Books) Philip Pullman

JUGEMテーマ:ファンタジー

ライラの冒険の番外編二冊目は、気球乗りのリーとシロクマのイオレク若かりし日の物語。北の最果ての町で二人が出会い、ちょっとした町のゴタゴタに巻き込まれるというお話である。

リーのデーモンであるへスターが、本編よりも活躍していて嬉しい。最後で彼女のことである事実が判明する(イオレクのおかげ)もちょっと粋な演出で良かった。

リーとイオレクはこのシリーズでも、特に読者に愛されているキャラクターだと思う。この番外編では、リーの枯れた(若いんだけど、やっぱりどこかに枯れた感じがあって、それがとてもいい)飄々とした性格が良く出ていて、これがまたいいのだ。

日本人的な、時代劇にでも出てきそうなキャラクターだなあと思うのは私だけだろうか。言ってみれば、「木枯らし紋次郎」(年齢がバレる!)などを思い出すのである。イオレクはまたこれは全然違うキャラクターなのだけど。

前の「ライラのオックスフォード」もそうだが、本編を読んでからじゃないと、この番外編の良さは100%楽しめないような気がする。たとえ、この話が「続編」じゃなく、本編から20年以上前の話であってもだ。挿絵の版画もなかなかいい味があって、小さなサイズのハードカバーなのもいい。付録のすごろくも面白そう(笑)。

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また、ボストンの観光などについて個別でご質問をいただくことがありますが、なかなか個別の質問にはお答えする時間がありません。申し訳ありませんが、ボストン関連の掲示板などで質問されることをお勧めします。リンクにボストン情報の掲示板のリンクがありますので、どうぞご利用くださいませ。

最後にこのブログに掲載されている写真、文章などすべての内容の転載は固くお断りします。どうかご遠慮ください。

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