ワシントンDC旅行五日目〜ブランチ・朝市・列車

  • 2008.03.23 Sunday
  • 23:23

 ボストンへ帰る日の朝。少しゆっくり目に起きて、9時ごろぶらぶらとブランチにでかける。夫は過去に仕事で何度もDCに来ており、前回にブランチをした場所がホテルの近くなのでそこに行こうというわけだ。

ちなみに、今回の旅行ででかけた場所をGoogle Mapでマークしてみた。
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ホテル付近の町並みは色とりどりのタウンハウスや大使館が並んでいていかにも高級住宅街という感じである。ボストンとはタイプが違うが、ガス灯のある家も数軒見かけた。


ホテルからこれも10分足らずでレストランに到着。
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ワシントンDC旅行4日目〜動物園とスミソニアン博物館

  • 2008.03.22 Saturday
  • 23:26
土曜日。少し雲があり、小雨が降るかもしれないという予報ではあったが、この日は午前中に国立動物園に行くことにする。地下鉄で一駅。そこからゆるやかな上り坂を数ブロック歩くと動物園の入口に到着する。

国立動物園は、4年前に行ったサン・ディエゴの動物園や上野動物園に比べるとかなり小じんまりとしていて、半日あればゆっくり観て回れるサイズだ。ただし、丘の上にあり、中も坂が多いのでそれなりに歩きがいはある。

ここでは、パンダの繁殖に成功しており、今年3歳になる泰山(テイシャン)がかわいかった。写真は上の左が昼寝中の山猫。気持ち良さそうな顔は、「不思議の国のアリス」のチェシャ猫を思わせる()。上の右はGolden Lion Tamarin。手のひらに乗るくらい小さな猿だが、金色の毛皮が美しい。最近読んだ「ライラの冒険」シリーズに金色の猿が出てくるが、このGolden Lion Tamarinを大きくしたような感じかなあ、と思いを馳せる。下左はアメリカのシンボルで、絶滅の危険にさらされているBold Eagle。これもこの動物園で繁殖に成功している。下右は、ビーバー。金色の猿が「ライラの冒険」なら、こちらは「ナルニア国物語」の「ライオンと魔女」というところか。このほか、インド象やカバ、カワウソ、アシカ、アザラシなどもかわいく、生き生きとした表情を見せてくれて短時間ながら楽しむことが出来た。

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ワシントンDC旅行三日目(2) 〜 国立肖像画美術館と夜景

  • 2008.03.21 Friday
  • 23:35
 
JUGEMテーマ:アメリカ

国立肖像画美術館は、昨日行った、国際スパイ博物館の向かいだ。この肖像画美術館はスミソニアンの一部なので入場無料。


以前特許局の建物だったという肖像画美術館。色々ある肖像画や、それ以外の美術品も良かったが、なんといっても建物そのもの(外観、内観)が美しい。きれいなモザイクになっている床の広間では、小さな女の子がお姫様気分でゆったりと踊っていたが、その気持ちがよくわかる()。数々の肖像画はとても興味深く、いわゆる芸能人コーナーでは、セロニアス・モンクや、レオンティン・プライス、ガーシュウィン、オードリー・ヘップバーンなど、様々なスタイルの肖像画があった。

ここのメインの一つは歴代の大統領の肖像画である。ああ、これ見たことある、と思わせるのはワシントンやリンカーン。リンカーンは銀板写真である。じっとみつめると、彼の表情は本当になんとも言えない。鬱に苦しんだという説もあるリンカーンの目は、哀しみに満ちているようでもあり、しかし厳しそうな口元には、そこはかとないユーモアも漂っていて、話し好きで、人にいろんなエピソードを語るのが昔から上手だったという一面もうかがえる。

 

面白かったのがこの一枚。ニクソン大統領といえば、ウォーターゲートで辞職、という汚点があり、また現職時代の会話テープで色々とんでもない発言が明るみに出たということもあり、あまり高評価されない人である。(近年は少し見直されているようだが)そんなわけで、多くの人(特にリベラルな政治視点の人たち)は彼を一種の「悪役」とみなしているのである。そんな中でこの肖像画はなんともいえない温かみがあり、私の目をひきつけた。近づいてみると、なんと私の大好きなノーマン・ロックウェルの筆によるものだったのだ。道理で、と納得。どんな題材もあたたかな目で描いたロックウェルならではの作品である。

そのほか、フランクリン・ルーズヴェルトの肖像画や、今HBOで特別シリーズドラマを放送中の二代目大統領、ジョン・アダムスの肖像画も良かった。やはり、色々知識がある人物の肖像画は面白い。

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ワシントンDC旅行三日目(1)〜トロリーツアー

  • 2008.03.21 Friday
  • 22:19


21日金曜日。この日はトロリーツアーに参加する。ボストンでもサービスがあるこのトロリーツアー、市内の名所を回り、運転手兼ガイドが色々説明してくれる。各名所にある停留所で降りて見学し、また来るトロリーに乗って移動するもよし、トロリーに乗ったままで車窓から観光するもよし、と色々楽しめるシステムである。地下鉄でダウンタウンまで行き、トロリーバスのチケットブースがある停留所へ。私たちはたまたまある理由でもらったVIPチケットを持っていたので、これを使う。ボストンのトロリーと同じ会社で、この二都市以外にも、サン・ディエゴなど各地でサービスがある。2004年にサン・ディエゴに行ったときも同社のトロリーを利用したのだが、その時にちょっとした事が起こり、トロリーの会社から、後でこのVIPチケットが送られてきたのだった。なかなか使う機会がなかったが、これでやっと4年もたって使うことが出来た()

トロリーバスの出発場所は、昨日訪れたスパイ博物館からも近いエリアだった。デパートや劇場が並ぶダウンタウンエリアで、リンカーンが暗殺された劇場もすぐ近くだ。この劇場は現在改装中だが、その向かいの家、Potter House(リンカーンが劇場で撃たれた後に運ばれ、息を引き取った場所)は無料で一般公開されている。トロリーに乗る前にちょっと立ち寄って部屋を見てきたが、リンカーンが亡くなった時のベッドや家具がそのまま保存されていた。あらためて、リンカーンという人の人気ぶりというか、存在の大きさを感じる。それは、午後にもまた痛感することになるのだが・・・。

トロリーバスは国会議事堂の周辺を回り、ユニオンステーションや議事堂前、スミソニアンのいくつかの博物館の前などで止まる。上記の写真は左がユニオンステーション。一昨日に到着したときは、駅の中からそのまま地下鉄の駅に入ってしまったので、外観を目にする機会がなかったが、外も中に負けず劣らず、堂々たる建築である。

その後、ポトマック河ぞいを走る。Tidal Basinと呼ばれる池が河のすぐそばにあり、この池沿いにも色々な名所がある。写真右はその一つ、トーマス・ジェファーソンのメモリアルである。中に巨大な像がある。今日はいくつか行き先を絞っているので、ここや、フランクリン・ルーズベルト大統領のメモリアルなどは下車せず車窓から見るだけにした。昨日みた日系アメリカ人のメモリアルでは、桜が奇麗に咲いていたが、桜祭り(329日から)の主役である、ポトマック河とTidal Basin沿いの桜はまだ蕾も出ていない、という感じで、その差に少々驚く。水際はやはり、風が冷たいからなのだろうか。


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ワシントンDC旅行二日目〜国会議事堂周辺

  • 2008.03.20 Thursday
  • 23:27
JUGEMテーマ:アメリカ


この日は、朝9時頃に家を出て、メトロで国会議事堂へ。レッドラインでメトロ・センターへ。そこからブルーラインに乗り換えてCapitol Southで降りると、ほんの数ブロックで議事堂の前へ出る。まずは、議事堂ツアーの整理券をもらう。すでにかなりチケットが出ているようで、私たちは午後2時15分のツアー。それまでたっぷり時間がある。

最初は下院議員のオフィスビルディングへ。日本で言う議員会館のような感じなのだろうか?カフェテリア、ギフトショップ、議員たちのオフィス、郵便局、文房具屋、旅行代理店、何から何まで全部揃っており、ビルから一歩も出ないですむ。まずここのカフェテリアで朝食。

なんということもない朝食だが、種類は豊富で安い。ビュッフェでスクランブルエッグ、ソーセージ、ビスケットにグレイビーを取り、飲み物はミルク。お値段はこれで4ドルちょっと。
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ワシントンDC旅行一日目〜アムトラックの旅

  • 2008.03.19 Wednesday
  • 23:18
JUGEMテーマ:アメリカ

今週は大学が春休みである。音楽教室は平常どおりだが、金曜日の音楽教室を休んで、夫と今日から日曜日まで、4泊5日で、アメリカの首都、Washington DCへ旅行することにした。ちなみに、この週末はイースターなので、宗教上の理由からGood Fridayに休む人も多く、公立学校も金曜日は休みのところが多い。ある意味では連休のようなものである。

車でも7〜8時間で行けるのだが、今回はアメリカの長距離鉄道、アムトラックを利用。Asceraという急行もあるが、これはべらぼうに値段が高いので、普通の路線で行く。(といっても車両が違うだけで、走るのは同じ線路である)所要時間、なんと8時間!所要時間一時間半ほどの飛行機とそんなに値段が変わらないのはちょっと理不尽な気もするが、空港と違って駅が町の中心部にあること、飛行機よりもはるかに快適であることを考えれば納得できる・・・かも。
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修道士カドフェルシリーズ9作目

  • 2008.03.17 Monday
  • 22:24
JUGEMテーマ:ミステリ

Dead Man's Ransom (Brother Cadfael Mysteries)
Dead Man's Ransom (Brother Cadfael Mysteries)
Ellis Peters

邦訳はこちら。
死者の身代金 ―修道士カドフェルシリーズ(9)
死者の身代金 ―修道士カドフェルシリーズ(9)

修道士カドフェルの9作目。なんと、ある登場人物が死んでしまい、シュルーズベリの町は大変なことに。スティーブン王とモード女帝の内戦はいよいよ厳しさを増す。そんな中でも、心温まる結末の、なかなかいいお話だった。
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読書レビュー:ライラの冒険シリーズ3巻「The Amber Spyglass」

  • 2008.03.04 Tuesday
  • 23:37
JUGEMテーマ:ファンタジー

The Amber Spyglass (His Dark Materials)
The Amber Spyglass (His Dark Materials)
Philip Pullman

ライラの冒険シリーズ読了。といっても番外編があるので、それも是非読んでみたいと思っているのだが、この3巻は特に良かった。色々と考えさせられる部分も多く、子供のとき読んでみたかったと思う反面、子供のときには読んでも理解できないことが色々ある、というのも感じる。

ストーリーに触れずに感想をまず書いてみようと思う。

まず、ストーリーは非常にドラマチックで、特に3巻は涙無しには読めない。感動の涙、悲しい涙、と色々ではあるが、とにかくよく泣いた。それでも読後感はとてもいい。

悲しい過程を経ても、読み終わって本を閉じたときは、作中人物の未来が明るいものに見えるからでもあり、あえて作品の中で対立する人々や生き物たちを単純な善悪で分けていないということもあるだろう。主人公と敵対する人々でさえ、彼らが真摯に信じていたものを思うと哀れでもあり、「間違って」いたんだろうなあ、とは思うものの、憎む気持ちにはなれない。彼らは彼らなりに世界を守ろうとしていたのだから。

また、作者の想像力にも脱帽。彼が創りだした生き物、「人々」、また、数々の世界は素晴らしい独創力に満ちている。映画を作る人々の創作欲を刺激するのもむべなるかな、という感じだ。

それぞれのキャラクターも複雑で、それがむしろとてもリアルだった。矛盾したものをたくさん抱えながら、それぞれ世界のために動く。悩みながら、あやまちを犯しながら、そして自分の犯した過ちを苦しみ、それを償おうとしながら・・・。

以下はライラのシリーズ全3巻のネタバレになります。ご注意ください。
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また、ボストンの観光などについて個別でご質問をいただくことがありますが、なかなか個別の質問にはお答えする時間がありません。申し訳ありませんが、ボストン関連の掲示板などで質問されることをお勧めします。リンクにボストン情報の掲示板のリンクがありますので、どうぞご利用くださいませ。

最後にこのブログに掲載されている写真、文章などすべての内容の転載は固くお断りします。どうかご遠慮ください。

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