読書レビュー:ライラの冒険シリーズ原書「The Subtle Knife」
- 2008.02.25 Monday
- 23:50
JUGEMテーマ:ファンタジー
The Subtle Knife (His Dark Materials)
Philip Pullman
出入りの読書掲示板で読書会が進行中の「ライラの冒険」シリーズ(His Dark Material Series)全3巻のうち第2巻。3冊の中で一番短く、15章288ページと読みやすい。ちなみに1巻は23章351ページ、3巻は38章465ページである。
このシリーズはとても面白いのだが、ストーリーがとにかくエキサイティングで、ず〜っとジェットコースターに乗っているような感覚がある。それはそれで面白いのだけれど、あまりにもイベントがめまぐるしいので、じっくりとキャラクターやストーリーに感情移入をする暇がない、と言う気もして、それはちょっと残念である。再読するとまた違ってくるのかもしれない。
またこのシリーズの謎であり、ストーリーの要となっている「ダスト」というものについては、聖書の「原罪」という、これまた日本人にとってはあまり馴染みがなく、しかもキリスト教でも大変難しいテーマの一つである題材が使われており、この辺りも、なかなかちょっと難しかったりする。
作者が大変好きだというミルトンの「失楽園」を読んでみようかなと言う気がふつふつとわいてきているので(笑)、3巻を読み終えてから本屋で探してみようと思う。
(以下はかなり重要なネタバレの入った感想になりますので、未読の方は避けることをお勧めします)