読書レビュー:ライラの冒険シリーズ原書「The Subtle Knife」

  • 2008.02.25 Monday
  • 23:50
JUGEMテーマ:ファンタジー

The Subtle Knife (His Dark Materials)
The Subtle Knife (His Dark Materials)
Philip Pullman

出入りの読書掲示板で読書会が進行中の「ライラの冒険」シリーズ(His Dark Material Series)全3巻のうち第2巻。3冊の中で一番短く、15章288ページと読みやすい。ちなみに1巻は23章351ページ、3巻は38章465ページである。

このシリーズはとても面白いのだが、ストーリーがとにかくエキサイティングで、ず〜っとジェットコースターに乗っているような感覚がある。それはそれで面白いのだけれど、あまりにもイベントがめまぐるしいので、じっくりとキャラクターやストーリーに感情移入をする暇がない、と言う気もして、それはちょっと残念である。再読するとまた違ってくるのかもしれない。

またこのシリーズの謎であり、ストーリーの要となっている「ダスト」というものについては、聖書の「原罪」という、これまた日本人にとってはあまり馴染みがなく、しかもキリスト教でも大変難しいテーマの一つである題材が使われており、この辺りも、なかなかちょっと難しかったりする。

作者が大変好きだというミルトンの「失楽園」を読んでみようかなと言う気がふつふつとわいてきているので(笑)、3巻を読み終えてから本屋で探してみようと思う。

(以下はかなり重要なネタバレの入った感想になりますので、未読の方は避けることをお勧めします)
続きを読む >>

雪ごもりとスウェーデン風ミートボール

  • 2008.02.22 Friday
  • 22:37
JUGEMテーマ:グルメ

JUGEMテーマ:今日の晩ご飯

今日はオフ日。公立小中学校が今週はお休みなため、音楽教室もお休み。そしていつものジャズのグループのミーティングもなかった。

そして、今修理中のバスルームにやっと今日タイル職人さんが来てくれた。2日がかりの工程の一日目である。今日は穴がぽっかり開いていた(今までビニールシートで覆っていました)壁の穴をコンクリートでふさぎ、タイルを貼るという工程で、朝8時に来て、昼の12時過ぎまで作業していた。

コンクリートを乾かすため、いったんそこで中断。明日また来て今度はコーキング。コーキングが完全に乾くまで48時間かかるとか。その間、バスタブは使えるがシャワーは使えない。この週末、シャワーはジムで浴びることになりそうである。その後、私が午前中家にいられる金曜日にもう一度水道工事の人が来て、壁の上から取り付ける部分を仕上げて、やっと完成となる。

そんなわけで、今日はもともと私は一日家にいなくてはいけなかったのであるが、それに加えてまたまた雪となった。私は金曜日は行かないので直接関係ないが、うちの大学も休校になっていた。(いつものパターンで朝は何も発表せず、10時半になってやっと休校を発表するという手際の悪さ。あれは何とかならないものか・・・)

夫の職場の町はニューハンプシャーとの州境から近く、その地域はもっと雪がひどかったので、夫も今日は出勤せず、家で仕事することにした。
続きを読む >>

読書レビュー:「子鹿物語」作者の伝記

  • 2008.02.22 Friday
  • 15:07
JUGEMテーマ:ノンフィクション

Marjorie Kinnan Rawlings: Sojourner at Cross Creek
Elizabeth Silverthorne

今年2月6日のブログで感想を書いたThe Yearling(邦訳:「子鹿物語」)の作者、Marjorie Kinnan Rawlingsの伝記を読んだ。

大人になって英語で読み返したThe Yearlingのインパクトはとても大きかったため、その作者のことを少しネットで調べたのがこの本を読むきっかけとなった。The Yearlingの中でいきいきと描写されていたフロリダの風物や人々は、彼女が実際に後半生をその環境で過ごし、本に登場するような人々と生活を共にしてきたところから生まれてきたことを知り、もっと詳しく彼女のことを知りたくなったのである。

アメリカのアマゾンでも新刊は見当たらないので、もう廃刊になっているのかもしれない。図書館で取寄せて読んだ。

この本を読むことで、ますますRawlingsへの興味が高まり、彼女の他の著作もぜひ読んでみたいという気持ちが高まっている。

中でも、Cross CreekとCross Creek Cookeryは絶対に読みたい。後者は料理書(少しエッセイも入っている)なのだが、アメリカのアマゾンでこの本を見ると、目次を見本として見ることが出来る。その目次を見ただけで、もうガマンができないほど本が欲しくなってしまった。近日中に入手する予定である(笑)。
続きを読む >>

冬の皆既月食

  • 2008.02.20 Wednesday
  • 23:21
JUGEMテーマ:地域/ローカル

JUGEMテーマ:科学


今日はアメリカでは皆既月食だった。

午後8時43分から部分月食、午後10時1分から51分まで皆既月食ということだったので、8時43分にカメラ片手にマンションの一階のテラスに出てみた。うちのバルコニーは、ビルのちょうど反対側なので、そこからは観られなかったのである。

さっそく月食が始まっている。しかし気温は零下5度と寒い。そこで20分ごとに外に出て写真を撮ることにした。というわけで・・・。
続きを読む >>

Jimmy Tingleとホットドッグ

  • 2008.02.17 Sunday
  • 23:02
JUGEMテーマ:アメリカ生活

JUGEMテーマ:グルメ

JUGEMテーマ:B級グルメ


16日の土曜日、うちのすぐ傍にある劇場で、ローカルのコメディアン、Jimmy Tingleのライブに行ってきた。この人は政治ネタがお得意で、ここ5年ほどは隣のS市で自分の劇場を持ち、ライブもそこでやっていたが、最近劇場をたたんで、またあちこち他の場所でもライブをするようになったようだ。

今回のライブは大統領選をネタにしたものだが、近頃の多くのコメディアンと違って、やたら罵り言葉を連発して若い層のウケを狙ったり、中傷を繰り返すのではなく、あくまで
内容で勝負、という感じがいい。風刺がふんだんに入っていても、イヤミがなく、その中に真剣に聴衆が考えさせられる内容もあって、実に良かった。観客の反応もよく、この夜のショーは売り切れで、すでに来週土曜日の追加公演も決まったという盛況ぶりだ。うちの町は政治に関心が高く、草の根政治活動も活発だし、投票率も平均より高いので、こういう政治ネタのショーはまさにうってつけなのである。気持ちよく笑って楽しい夜だった。
続きを読む >>

読書レビュー:ライラの冒険シリーズ原書「The Golden Compass」

  • 2008.02.12 Tuesday
  • 21:00
JUGEMテーマ:ファンタジー


The Golden Compass (His Dark Materials)
The Golden Compass (His Dark Materials)
Philip Pullman

出入りの読書掲示板の読書会に参加して読んだ本。映画はそろそろ日本で公開。私はちょっとタイミングを逃してしまって、アメリカの公開はもう終わってしまったようだ。近所の小さな映画館でこの週末はやっていたのだが、来週はもうないらしい。残念。邦訳はこちら。
黄金の羅針盤?ライラの冒険シリーズ〈1〉
黄金の羅針盤?ライラの冒険シリーズ〈1〉
訳:大久保 寛

とにかく素直に面白かった。読書掲示板の方では、一章読み終わるごとに感想を書き込んでいたので、もう書くネタは尽きてしまった感があるが、その内容を少しここでまとめてみようと思う。
(ネタバレが入りますので、ご注意ください)
続きを読む >>

映画レビュー:The Great Debaters

  • 2008.02.09 Saturday
  • 21:46
JUGEMテーマ:映画


The Great Debaters

監督:デンゼル・ワシントン
出演:デンゼル・ワシントン、ネイト・パーカー、ジュネー・スモーレット、フォレスト・ウィッテイカー、デンゼル・ウィッテイカー他

雪の中、ひさびさに映画館へ足を運んだ。昨年夏にボストンでロケをした際、知り合いがエキストラで参加した話を聞いてから、ぜひ観たいと思っていた作品である。

1929年、テキサスの黒人のための大学、Wiley Collegeが舞台である。デンゼル・ワシントンが扮するのは、実在の人物で、この大学のディベートチームのコーチだった英語教授のMelvin T. Tolson教授である。彼によって選ばれた4人の生徒(うち1人は女学生)はそれぞれ個性的だったが、Tolsonのスパルタ指導のもと、全戦全勝を誇るチームとなった。しかし、Tolson教授は大学で教鞭を取るだけでなく、地元の小作農民たちの労働組合の結成など、政治活動にも関与していたため、町の保安官からその身を狙われていた。

やがて仲間の1人はTolsonの政治的活動を理由にチームを去る。残った3人は、自由気ままな天才肌のヘンリー(ネイト・パーカー)、弁護士志望のサマンサ(ジュネー・スモーレット)、そしてアメリカの黒人では初めて博士号を取得し、Wiley Collegeで教えているDr. Farmerの息子のジュニア。彼はわずか14歳で大学で学んでいる。3人は、Tolson教授と共にさまざまな困難を乗り越え、やがてハーバード大学からディベート対戦の招待を受け、マサチューセッツ州ケンブリッジへ旅をすることになる・・・。

(以降はネタバレも入る感想になりますので、ご注意ください)
続きを読む >>

読書レビュー:「子鹿物語」の原書を読む

  • 2008.02.06 Wednesday
  • 13:30
The Yearling
The Yearling
Marjorie Kinnan Rawlings

古本屋でみつけて何気なく買った「子鹿物語」の原作。子供の頃読んだ記憶があるが、覚えているのは、本当にごく一部だった。

そのうち読もう、というくらいの軽い気持ちで買ったのだが、11月に訪れたばかりのフロリダが舞台であることと、ちょっとネットで調べると1930年代にピュリッツァー賞を受賞したことがわかり、急に興味がわいて読み始めた。

日本でも何度も訳されている名作なので、あらすじの紹介ははぶいて直接感想に行きたいと思う。
(以下はネタばれも含みますのでご注意ください)
続きを読む >>

嬉しかったこと二つ。悲しかったこと一つ。

  • 2008.02.04 Monday
  • 10:32
JUGEMテーマ:日記・一般

先週から大学が始まったが、声楽の先生がアラスカでオペラの舞台に出演中なので、伴奏は来週から。自分のピアノだけなので、先週と今週は週2日だけで、徐々に身体を慣らしていけるのがありがたい。仕事は大幅に調整して週三日に。クラスを教えるのは秋だけなので、その分減ったのと、伴奏を半分にしたので、人並みな時間に帰宅できるようになった。その分、先学期おろそかにしていた他の色々なことをきちんとしたいものだ。
続きを読む >>

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829 
<< February 2008 >>

お願い

コメント、トラックバックしてくださる皆様、ありがとうございます。

コメント、トラックバック共に、内容が不適切であると判断したもの、商業サイトによるもの、リンクなしのトラックバック、アフィリエイトのみのブログからのトラックバックは削除させていただきます。ご了承ください。

また、商業サイトによる無断(無許可)リンクはお断りさせていただきます。

また、ボストンの観光などについて個別でご質問をいただくことがありますが、なかなか個別の質問にはお答えする時間がありません。申し訳ありませんが、ボストン関連の掲示板などで質問されることをお勧めします。リンクにボストン情報の掲示板のリンクがありますので、どうぞご利用くださいませ。

最後にこのブログに掲載されている写真、文章などすべての内容の転載は固くお断りします。どうかご遠慮ください。

ミル姐の本棚

読書中

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM