6月22日。朝はまたまた温泉でゆっくりした後朝食。11時に母が迎えに来て、Kさんのお宅へ。昨日も書いた中学時代の同級生、K君のお母さんで母の友人だ。お茶とお花の先生をしておられて、今回夫と私をお茶に誘って下さったのである。いかにも日本らしい体験で、夫も喜んでいた。簡単にお作法を習い、神妙にお薄をいただく。
その後、実家のある市のロータリークラブの例会へ。私は留学三年目に国際ロータリーの奨学金をいただいた。そのとき、この市のロータリアンの皆さんに本当によくしていただき、その後もチャリティリサイタルを開催していただいたり、とずっとご縁が続いているのである。例会では「卓話」というコーナーがあり、そこで奨学生としての体験から学んだこと、今でも影響を与えていることなどをお話する。皆さん昔から全然変わっていないのでびっくり。
その後母と夫と三人で母方の親戚の墓参り。父方は富士市にお墓があるので、前日の富士山周辺めぐりのときにすませてある。あいにく雨が降っていたが、祖父母、昨年亡くなった伯母の墓と回る。一昨年亡くなった従兄弟はまだお墓がないので、叔母の家へ行き、仏壇でお線香をあげる。叔母の家には犬が二匹おり、どちらも犬好きがわかるのか、ポールの傍から離れなかった。お墓参りは一番気にかかっていたことのひとつだったので、これで少し安心する。
夜は、これまた非常にお世話になっている家族ぐるみの友人、Sさん家族と食事。Sさんは市議会議長もつとめた人で、今はのんびり仕事に専念しているが、この人にも私は本当にお世話になった。リサイタルや留学のたびに助けていただいた人である。Sさんご夫婦とお嬢さんの1人が来て、G市の中華料理屋で楽しく食事。夫とSさんは日米の地方政治の違いに話が盛り上がり、なんと、Sさんは、わが市の市長さんに夫を会わせて下さると言う。夫のことが気に入ったらしい。夫も後で、Sさんのことを「僕と似ているような気がした」と(笑)。闊達で、欲も出さず、人助けが好きなSさんの人柄をすぐ見て取ったのかもしれない。
ちなみに夫は日本語が全然できない。だから、日本の人たちとの会話はすべて、私の通訳付きである。一日中通訳していると、頭が疲れてくるのか、ときどき間違った相手に間違った言語で話しかけていたりする(笑)。この日も帰りは、まだ時差もあるため、大分疲れて、夫に日本語で話しかけたり、Sさんや母に英語で声をかけたりすることが時々あった。
この日も時差のせいか、9時過ぎに帰宅してすぐ就寝。
翌23日は、これまた楽しみにしていた姉家族との箱根ドライブ。三人の甥っ子たちとは初対面である。長男(中一)は、私が最後に帰国したとき生後11ヶ月で対面しているのだが、さすがにむこうは覚えていないし、これも初対面のようなもの。下の2人は小三と小五。まだまだわんぱく盛りである。姉の家族は、両親の家から車で10-15分くらいの距離にある。以前はもっと離れたO町に住んでいたが、同じ市に家を建てて引っ越してきたのが2年ほど前だ。犬も三頭いて、にぎやからしい。