書評:NYと魔法と恋愛とキャリア第二弾

  • 2007.04.24 Tuesday
  • 22:33
Once upon Stilettos
Once upon Stilettos
Shanna Swendson

邦訳はこちら↓
赤い靴の誘惑
赤い靴の誘惑
シャンナ・スウェンドソン

4月10日のブログに書いたEnchanted, Inc.の続編。相変わらず表紙のイラストも楽しい。

前巻では、自分の能力を存分に生かせる会社に就職し、CEOであるマーリンのアシスタントとして働き始めたケイティー。職場のステキな男性、オーウェンに心をときめかせつつも、自分には脈がなさそうだ、とあきらめて、彼のいい友達に徹している。この職場に来てから、マンハッタンの魔法世界にすっかり引きずり込まれ、不思議な体験を繰り返し、果ては会社を巻き込んだ魔法抗争にも巻き込まれた彼女。最後には、自分と同じ能力(魔法免疫)を持つ弁護士、イーサンにデートに誘われて新たな恋の予感が・・・。

そして本編。イーサンとのデートは順調に進むものの、前作でケイティーの会社に害をなそうとしてオーウェンとの魔法決闘に敗れたアイドリスの影がちらつき、何かと落ち着かないケイティー。おまけに、テキサスから両親が、サンクスギビングをマンハッタンで過ごすべく、やってきたのである!両親を案内するうち、ケイティーは二つの重大なことに気づく。一つは、彼女の母も魔法免疫を持っていること。そのため、色々変なものを目撃してしまい、ケイティーは言い訳や取り繕うのに大忙し。そして、困ったことに、彼女自身の魔法免疫が、いつのまにかなくなってしまっていたのだ!免疫力をかわれてヘッドハントされた今の仕事なのに。そして、会社ではスパイ問題が起こり、普段よりさらにケイティーの免疫能力が必要とされている。最大のピンチを、ケイティーはどうやって切り抜けるのか?そして、デートのために買った真っ赤なエナメルのハイヒール。このハイヒールを履いていると、色々不思議なことが起こり始める・・・。

(以下はネタバレを含む感想になります)
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カリフォルニア旅行 4 南カリフォルニア沿岸

  • 2007.04.22 Sunday
  • 23:02
カリフォルニア旅行最終日の今日、4月22日。少し疲れがたまっていたので、朝はホテルでゆっくりし、ルームサービスで朝食を取ったのち、ぎりぎりの11時にチェックアウト。今日はボストンへ戻るフライトが夜9時半なので、それまで、南カリフォルニアの海岸線をドライブする予定だ。少し早めの夕食をとるべく、ネットで調査して、途中地点のビストロを予約。さて、これが吉と出るか凶と出るか?

San Juan Capistrano







本日のメインはここ、ロングビーチから海岸沿いに南下したSan Juan Capistrano(日本語だとサンファン・カピストラーノと表記されるようだ)の伝道所、Mission San Juan Capistrano。アメリカがやっと独立したばかりの1776年。この辺りはまだ、アメリカ合衆国ではなく、スペインがメキシコから進出し始めた頃だ。カリフォルニア州には、スペインの修道士たちがアメリカンインディアンにキリスト教を広めるために建てた伝道所が21ヶ所あると言う。ここはその中で7番目に建てられたそうだ。アナハイムのホテルから高速にのって30-40分というところか。
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カリフォルニア旅行 3 ニクソン大統領記念館

  • 2007.04.21 Saturday
  • 23:07
旅行三日目の4月21日土曜日。この日は朝早く起きて、近郊のある町でイベントに出席。これが旅のメインの目的だったのである。なのでこの日は観光の時間はそれほどなかった。しかし、ちょっと空いた時間があったので、イベント会場から程近くにある、ニクソン大統領の記念館を訪問することにした。夫婦揃って歴史オタクなので、歴史に関する場所ならすぐ行きたがるのである(笑)。

大統領記念館








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カリフォルニア旅行2 デス・バレー国立公園

  • 2007.04.20 Friday
  • 23:09
Orange & Desert







20日の朝、セコイア国立公園を朝の8時半に出発して下山し、公園の南半分をぐるっと回って、その東へ向う。デス・バレー国立公園が今日の目的地だ。山を降りるとすぐ、オレンジ畑が続く。畑によっては実がたわわに実っているところもあり、花盛りのところもある。どんな風にタイミングをずらしているのだろう、と不思議に思う。実が成っているところでは、地面にたくさん実が落ちていた。ジュースなどに加工するのか、それともそのまま放置されるのか、これも気になる。とにかくまっすぐな道を行けども行けどもオレンジ畑だった。たまにワイナリーのぶどう畑も。そういえばカリフォルニアと言えばワインだものなあ、とあらためて思う(笑)。油田、オレンジ畑、ブドウ畑が隣り合わせに並ぶ、というのも私にはものめずらしい光景だ。

4-5時間一般道路を走る。幾つか上の写真のような山を越えてデス・バレーに近づくにつれて、だんだん植物が少なくなってきた。どちらの方向を向いても山に囲まれ、周囲の地面には低い草の茂みが点々と生えているだけだ。一年に何日あるかないかという珍しい雨の日で、砂漠の中を走っているのに雨、というなかなか貴重な体験をした。やがて植物がほとんどといっていいほどなくなり、ただの砂地が続き、塩やミネラルの鉱山が横に広がった。鉱山といっても、太古の海水が閉じ込められて残った池や湖の干上がったもので、塩分で地面が真っ白になっている。

最後の山を越えてやっと低くデス・バレーが見えてきた。地面が白く光って見える。雨もやんで、デス・バレーのあたりは日が当たっているようだ。
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カリフォルニア旅行1 セコイア国立公園

  • 2007.04.19 Thursday
  • 23:42
19日の木曜日、朝の5時に予約しておいたタクシーで家を出発し、ローガン空港へ。フライトはJetBlueで6時40分発。時間通りに無事飛び立って、約6時間のフライトののち、カリフォルニアのロングビーチ空港に到着。ボストンより3時間遅いので、朝の9時過ぎである。

高速と油田








空港でレンタカーを借りて、近くのレストランでブランチしてから高速で北上する。一日目の目的地は、415キロ離れたセコイア国立公園。ニューイングランドに比べると木が少ない。あちこちで高速沿いに油田(写真右)やオレンジ畑が広がっている。山も多く、ハイウェイの起伏はニューイングランドよりも激しいなと思った。

公園入り口







3時間半ほどでセコイア国立公園のふもと(南西側の入り口)に到着。今夜泊まる宿は公園の中にある。山をずっと登り、標高2000メートルまで行くので、出発の時に寒かったボストンの冬コートがそのまま使えるというわけだ。公園の入り口からすぐのところにインフォメーションセンターがあり、そこでパークレンジャーに話を聞く。宿泊場所まではずっと一本道だが、どうやら今夜は雪になるらしい。マサチューセッツ州ではチェーン装着は禁止なので使ったことはないが、ここは山道なので、雪が降るとチェーンが必要になる。ふもとのジェネラルストアでレンタルできる、ということなので、もう一度戻る。私たちが借りた車はチェーンでなく、ワイヤーを装着するタイプで、レンタル料があまりにも高いので、夫は結局購入してしまった(笑)。夫の車も同じようなタイヤなので、そのうちニューハンプシャーやカナダなどへの旅行で使うチャンスもあるかもしれない、ということで・・・。
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読書レビュー:エレニア記2巻〜男たちの旅は続く

  • 2007.04.15 Sunday
  • 20:45
The Ruby Knight (Elenium, Book 2)
The Ruby Knight (Elenium, Book 2)
David Eddings
邦訳はこちら↓
四つの騎士団―エレニア記〈3〉
四つの騎士団―エレニア記〈3〉
永遠の怪物(エレニア記4)
永遠の怪物(エレニア記4)

エレニア記(全3巻)の第2巻。(第1巻のレビューはこちら

1巻のThe Diamond Throneの最後では、毒を盛られて意識不明のまま、魔法の力によってかろうじて生きているエレニア王国の女王エレーナを救うため、唯一の望みの綱であるベリオムという宝石を捜す旅に出たパンディオン騎士団の騎士、スパーホーク。

彼と共に旅をするのは、同じパンディオンの騎士で幼馴染のカルテン、スパーホークの忠実な従者でその辺の騎士よりも強いクーリック、その息子(私生児)で腕利きの泥棒少年タレン、パンディオンの騎士見習いベリット、そして近隣諸国の騎士たち。(デイラ王国のアルシオン騎士団のティニアン、タレシア王国のジェニディアン騎士団のウラス、アルシウム王国のシリニック王国のベヴィエ)、そしてパンディオンの魔法教師であるセフレニアと、謎の少女フルート。

この2巻では、エオシア大陸をまたにかけての彼らのベリオムを探す旅が描かれる。途中で何度も襲ってくるSeekerという魔物、そして道々で起こる奇妙な出来事。それらはすべて、何世紀の前にある場所に葬られたベリオムがこの世によみがえることを知った邪悪な神、Azathによるものだった。Azathの魔の手と戦いながらスパーホーク一行は、民間伝説をたずね、ベリオムのありかを探して諸国を旅する。不思議な運命とフルートの謎の力に導かれ、彼らはついにベリオムの場所をつきとめた。しかし、そこで意外な邪魔が入る・・・。

(以下はネタバレも含まれますのでご注意ください)
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読書レビュー:マンハッタンの魔法と恋愛

  • 2007.04.10 Tuesday
  • 22:00
Enchanted, Inc.
Enchanted, Inc.
Shanna Swendson
20代から30代くらいの働く女性をターゲットにした、Chick Litという小説ジャンルがあるらしい、ということを知ったのは割と最近のこと。ベストセラーになったNanny's Diaryという本を読んでみたのだが、相性が今ひとつで読了せず、本棚の肥やしになってしまっている。でも、売れる理由はわかる気がしたし、私が読了できなかったのは作品のせいではなく、単に私の好みに合わなかっただけだろうなあと思う。

そして出入りの読書掲示板で最近話題になったので興味がわき、図書館で取り寄せて読んだのがこの本。日本でも訳が出ている。
ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所>
ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所>
シャンナ・スウェンドスン


テキサスから出てきた主人公のKatieはマンハッタンで働いている。まだ一年しかここにいないので、ニューヨークの住民なら当たり前という感じで気にもとめないような不思議な出来事が色々気になって仕方ない。自分が田舎者だからだと思っていたのだが、ある日、ますます不思議な出来事に遭遇し、やがて自分は特殊な存在だということを知る。

マンハッタンには魔法がいっぱいだったのだ!魔法使い、妖精、エルフ、果てはガーゴイルまで生活している。普通の人たちも、ある程度の魔力を持っているので、それに影響されて、それらの魔法や特殊な存在が見えないだけだったのだ。でもKatieは違う。彼女は、ごく珍しいimmuneだったのだ。自分の中にまったく魔力が無いので、他人の魔力もまったく効かない。だから、カモフラージュ無しですべてのものがありのままに見えてしまう。その才能を見抜かれて、彼女は魔法制作の株式会社にヘッドハントされる。ステキな同僚に胸をときめかせつつ、テキサス時代からの親友であるルームメイトたちにはうまく話をつくろい、彼女の新しいキャリアが始まった。しかし、魔法の世界には思ったより色々な事情があり、彼女も同僚とともに、危険な魔法界の対決に巻き込まれていく・・・。
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イースターの日曜日(雑記)

  • 2007.04.08 Sunday
  • 22:18
イースターバニーの群れイースターサンデーは、クリスチャンにとっては、クリスマスと同じくらい大切な日で、教会に行き、家族が集まる。私も学生時代、ホストファミリーによく招いてもらっていた。これはいわゆる移動祭日なのだが、今年はちょうどお釈迦様の誕生日とも重なってなにかとめでたい日に(笑)。この写真は、ボストン郊外のある町を通りかかってみつけたもの。クリスマスにはよくこの手の飾りつけがあちこちで飾られるが、イースターでこういう飾りつけをしている家はほとんど無い。ここまでくるとかなりすごいので思わず車を止めて写真撮影してしまった(笑)。どれも5-6フィートくらいの大きさなので、壮観というかなんというか・・・(汗)。しかし、今年は例年よりかなり寒く、春と言うより冬の天気だったのは残念。


土曜日は5月に出席する結婚式のため、夫のタキシードを買いに行く。ブラックタイフォーマルということで、私もイブニングドレス(仕事用にたくさんあるので私は買う必要無し)で出席することになる。ボストンエリアのミュージシャンが皆行くタキシード屋さんに夫を連れて行った。
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Good Fridayと誕生日

  • 2007.04.06 Friday
  • 23:31
Easter Candle今日はGood Fridayで、公立の小中高はお休み。カトリック系の私立学校もお休みである。金曜日は音楽教室で教える日だ。音楽教室は、今年は平常どおり。でも昨年まではレギュラーのレッスンはお休みだったので、間違えて来ない生徒(父兄)も多く、先生たちもなんだか手持ち無沙汰な顔。私も、カトリック教徒の生徒が多いので、夕方から家族で教会に行くという子のために、午前中にレッスンを始めて、いつもより二時間以上早く終了して帰宅した。写真は、同僚の声楽の先生がくれたイースターキャンドル。宗教的なものというより、年中行事という感じで、イースターエッグを型どった、かわいらしいキャンドルだ。日曜日がイースターとなる。ちなみに今年のイースターサンデーは、お釈迦さまのお誕生日と同じ日(笑)。


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買い物とCoq au vin

  • 2007.04.05 Thursday
  • 21:51
今日木曜日はオフ。曇り空で相変わらず肌寒い。最高気温は8度くらいだ。

午前中はスポーツジムへ行き、汗を流す。その後ジムの隣にあるスーパーで買い物して帰宅。夫が州議事堂で審議会に出るので午後2時に帰宅し、彼を送ってボストン市内へ。ビーコンヒルで彼を降ろした後、ケンブリッジ市へ行き、Trader Joe'sでまた少し食料品を買う。Trader Joe'sはすぐれもののスーパーで、素晴らしいオリジナル商品が多く、日本人にも大人気の全国チェーンだ。おまけに安い。うちの町にも店舗があるが、そこではリカーライセンス(酒類販売許可)がなく、ワインを置いていないので、ケンブリッジの店で料理用に赤ワインを2本購入する。これがなんと一本4ドルなのだ。しかし、ワイン好きの人も買うほど、それなりに美味しいらしい。私は惜しげなく使えるので、料理用にいつもここで買っている。

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また、ボストンの観光などについて個別でご質問をいただくことがありますが、なかなか個別の質問にはお答えする時間がありません。申し訳ありませんが、ボストン関連の掲示板などで質問されることをお勧めします。リンクにボストン情報の掲示板のリンクがありますので、どうぞご利用くださいませ。

最後にこのブログに掲載されている写真、文章などすべての内容の転載は固くお断りします。どうかご遠慮ください。

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