冬の日曜日

  • 2007.01.28 Sunday
  • 22:05
ここのところ、仕事以外で何かと忙しい毎日が続いている。今日日曜日はオフだったので、夫とドライブにでかけた。12時過ぎにボストンから西にあるNatickという町にあるコッシャーデリ(ユダヤ系デリショップ)のJoan and Ed's Deliへブランチに。ここへ来るのは二度目かな?ダイナーのようなメニュー(ハンバーガーや朝ごはんのオムレツなど)も多彩で、それに加えたユダヤ料理メニューがとてもおいしい店だ。

Joan & Eds Deli 2








私がまず頼んだのはMatzo Ball入りのスープ。小麦粉をベースにしたふんわりした団子がMatzo Ballで、これの入ったチキンだしのスープはユダヤ料理の定番の一つである。右の写真は夫が頼んだブリンツ。クレープのようなもので、中身はほんのり甘味をつけたカッテージチーズ。上にサワークリームをのせて食べる。けっこうさっぱりしていて、さわやかな感じ。あんまり甘味がくどくないし、脂っぽくもないので、日本人の味覚にも合うと思う。
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ハンバーガーと一週間

  • 2007.01.25 Thursday
  • 21:30
今週もあっという間に半分過ぎてしまった。早いものだ。

月曜はいつもどおり午後から仕事。火曜日は朝、友達夫婦と某所で会い、一緒に朝食。L町でパンケーキのおいしい店を見つけて三人で大満足。そのうち週末に夫と行こう。昼から大学へ行き、この春リサイタルを控えた学生のプライベートレッスン。大学が始まるのは来週からだが、冬休みがあまり長くて、ブランクがあまり長いため、1月は毎年二度ほど大学へ行き、プライベートレッスンをしているのだ。水曜日は臨時の伴奏の仕事のリハーサル。長年の友人のチェリストが、自宅でプライベートの生徒の発表会を土曜日にするので、その伴奏を引き受けたのだ。一昨年、昨年とやっている仕事なので、生徒たちがそれぞれ一年で成長しているのがよくわかって楽しい。高校生の生徒は、ブラームスのソナタやエルガーの協奏曲など、本格的な曲もやっており、なかなか楽しかった。

さて、今夜は、家の近くにあるレストランに行ってきた。ここは2年ほど前にオープンしたかなり「おしゃれ」風なレストランで、一度も行ったことが無かったのだけれど、口コミで、火曜日と木曜日はハンバーガーが5ドルで、しかもかなりおいしい、という話を聞いて、ハンバーガー好きの夫の血が騒いだのである(笑)。
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アマチュア演劇鑑賞

  • 2007.01.20 Saturday
  • 23:44
アマチュア演劇鑑賞

奇跡のように暖かかったボストンも、先週末から気温が下がって、やっと冬らしくなった。今日は雪が降っている。午前中でやむそうだが、それでも2−3センチはつもった。この冬、地面が見えなくなったのは初めてだ。

さて、土曜日の夜、L市でアマチュア劇団の公演を観てきた。出し物はウッディ・アレン作「Play It Again, Sam」。1972年に同タイトルで映画化(邦題「ボギー!俺も男だ」)もされている。

若い映画評論家のアランは、苦い離婚を経験したばかり。友人の夫婦、ディックとリンダはそんなアランに新しいガールフレンドをみつけるよう勧める。アランはそのアドバイスに従って、次々とデートを繰り返すのだが、かっこいい男の振りをしようと頑張りすぎて、結局はいつも空回りしてしまう。そんなアランに色々忠告をくれるのが、彼にしか見えないハンフリー・ボガートの幽霊。クールなトレンチコートに身を包み、名画「カサブランカ」そのままに、男はこうあるべき、とアランにさまざまなアドバイスをしてくるのだ。

うまくいかないデートを繰り返すうち、アランの心は次第に友人であり、ディックの妻であるリンダに傾いていく。そしてリンダも・・・。
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Harrowsのチキンポットパイ

  • 2007.01.20 Saturday
  • 09:28
水曜日に近くのReadingという町でちょっとした仕事があり、その帰りにこの町にある、有名なお店に立ち寄ってきた。Harrowsというこのお店、ボストンエリアではちょいと有名なのである。ここの名物はチキンポットパイ。一晩かけて白いグレイビーの中で煮込んだ鶏の胸肉とニンジン、ジャガイモが分厚いパイ皮の中に収められている。(鶏肉オンリーもある)

チキンポットパイの店






1930年頃からHarrows夫妻によって始められたこの店は、オーナーこそ変わったものの、今でも1950年頃のレシピに忠実に作られたチキンポットパイがメインで、その他にはアップルパイ、ブルーベリーパイ、チキンスープやマッシュポテトなどもあるが、やはりお客はチキンポットパイ目当てにやってくる。売っているのは冷凍だが、一時間前に電話を入れて予約しておけば、お店のオーブンで焼いてくれて、ホカホカのを受け取ることもできるのだ。主要道路ぞいにある店は小さな木造の建物で、中も飾り気のないファームスタンド(農家の直売所)のような感じ。
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読書レビュー:修道士カドフェルミステリー4巻

  • 2007.01.19 Friday
  • 23:25
St. Peter's Fair (Brother Cadfael Mysteries)
St. Peter's Fair (Brother Cadfael Mysteries)
Ellis Peters

3巻のMonk's Hoodに続いて今回はすぐ読み終わった。邦題は「聖ペテロ祭殺人事件」。

Shrewsburyの修道院で毎年8月1日から3日まで行われる聖ペテロ祭。近隣の町からたくさんの商人が集まって、盛大な市が開かれ、その市を目当てに富裕階級の人々も集結する。修道院にとっても大きな収益となるイベントである。前年はスティーブン王とモード女王の内戦のため、開かれなかったこの祭りが、1139年の今年は無事開催の運びとなった。

いまだ昨年の戦火の被害から立ち直りきっていない町の人々は、修道院に、商人たちの料金支払いを一部町に対して払わせ、町の収益として欲しい、ともちかけるが、新任のラドルファス院長は、自分にはそのような決定をする権限はない、とはねつける。町の人々の感情が沸騰するなか、祭りは開幕。町の若者と裕福な商人の間で乱闘騒ぎが起き、数時間のちに裕福な商人が殺害される。商人の姪のエンマは、代官補佐官でカドフェルのよき理解者であるヒュー・べリンガーの妻、アラインの元に身を寄せる。乱闘のきっかけとなった町の若者のリーダー、フィリップが疑いをかけられるが、彼の無実を信じるカドフェルは、ラドルファス院長の命により、ベリンガーと協力して事件捜査に着手する。しかし、第二、第三の事件が起き、どうやら事件はただの乱闘の遺恨や物盗りの仕業ではなく、いまだ続くスティーブン王とモード女王の内戦に大きく関わっているようだ・・・。

(以下は事件の謎解きやネタバレにもなりますので、ご注意ください)
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Martin Luther King Dayのイベント

  • 2007.01.16 Tuesday
  • 22:32
MLKイベントプログラム昨日1月15日は、一月の第三月曜日。毎年この日はMartin Luther King Jr.(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師)を記念する祝日である。彼はBoston Universityで学び、博士号を取得しているので、ボストンも彼ゆかりの地と言える。この日にはボストンも含めてアメリカ各地で、彼を記念するイベントが数多く行われるが、わがA町でも、人種問題を扱う市民団体の主催により、記念ポットラックディナーと講演会が行われる。ちょうど、4月の町の選挙に向けて候補者がそろそろ活動を始める頃でもあり、ローカルの政治家や政治に関心のある市民がたくさん集まる、政治と社交を兼ねた大きな集まりだ。毎年200人以上の人が出席する。夫は毎年参加しているようだが、私は昨年はずっと前から仕事の予定を入れてしまっていて、行けなかったので、今年が初めて。それぞれ一品、約8人前の料理を作って持ち寄るのが規則である。


会場は町の中心にある大きな教会。バプティスト派で、建物は19世紀後半か20世紀初頭あたりに立てられたものだ。礼拝堂の地下に大きなミーティングルームがあり、そこにずらっとテーブルが並ぶ。奉仕活動として貧しい人やホームレスの人に食事をふるまったり、教会の信者の親睦会などがあるので、どこの教会にも必ず、レストラン並みの巨大なキッチンと、大きな晩餐会を開けるだけのスペースがあるのだ。
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Patriotsがプレーオフでコンファレンス決勝進出!

  • 2007.01.15 Monday
  • 14:47
珍しくスポーツの話題。

夫がフットボールと野球好きなので、その影響で最近は私も一緒に中継を観るようになった。ただいま、NFLのプレーオフ真っ最中。この週末はNFL、AFLそれぞれ準決勝で各2試合が行われた。

昨日、日曜の夕方4時半からは、ニューイングランド(ボストン郊外のFoxboroが本拠地!)のチーム、Patriots(ペイトリオッツ)がコンファレンスの準決勝でサン・ディエゴのChargersと対戦があり、テレビで夫と観戦。

今年のChargersは実力ナンバーワンと言われ、一番の強敵と言われていた。しかも、今回姑息なことに(笑)、Chargersは、試合のチケットを、南カリフォルニア在住者以外には売らないと発表したのである!会場をChargers Fanだけで固めて、雰囲気を盛り上げ、できるだけ有利に立とうというわけだ。ホームとアウェイの差というのはそれでなくても、ものすごく大きいらしいが、これはなんというか露骨というか子供っぽいというか・・・。

私はいまだにあんまり詳しくないのだけど、多分スポーツファンの人なら、これがどういうことなのか、もっとよくご理解いただけるのではないかと思う。熱烈なファンならば、飛行機にとびのって、敵陣に乗り込んででも、応援に行くわけで、それをしてはならない、ということになってしまったのはかなり不評だった。もっとも、業者が買い占めた分の転売や、見込みがあるかどうかもわからないまま現地へ飛び、当日朝から並んで、最後の売れ残りチケット(これは誰にでも売っていたみたい)を入手したPatsファンもいたようだが・・・。

そんなわけで、どうしてもPats(Patriotsのことを略してこう呼びます)には勝って、Chargersのオーナーをぎゃふんと言わせて欲しかった!(笑)
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肉じゃがと三連休

  • 2007.01.13 Saturday
  • 23:15
この週末は三連休である。月曜日がMartin Luther King Dayで祝日なのだ。

今日土曜日は、夫が朝から某団体のコンファレンスでスピーチがあるので、市内の会場まで夫を送って行く。そのまま夕方までコンファレンスに参加するということで、私は帰宅して午前中は掃除。今年は色々目標を立てたが(笑)、その一つに「週に一度はできるところをきちんと掃除する」という、ごく当たり前の綺麗好きな人からすると、「なめとんのかお前は〜」と怒られそうな目標である。ただし三日坊主なのでどこまで続くかはわからない(汗)。

でも年末に大掃除して、綺麗になった家がいかに快適か、というのをしみじみ痛感した。生まれつきあんまりそういうことにマメではないが、母がとても綺麗好きで、子供の頃はとても厳しく躾けられていたので、掃除はやれば出来るんである(笑)。だけど好きじゃなかったり、ここ数年は仕事のスケジュールがかなり過酷なペースで他のことが全然できなかったこともあって、けっこう怠けていたのである。そんなに広い家でもないので、週一ペースでやっていれば汚れもたまらず、2時間もかからずに台所、バスルーム、リビング、寝室と全部綺麗にできる。なんとか頑張って今年の年末まで続けたいものである・・・。

さて、午後はちょっと教えにでかけ、そのままスーパーで買い物して帰宅。普通のスーパーで珍しく、薄切り牛肉を発見。どうやらフィリーステーキ用らしい。フィリーステーキは、薄切り牛肉と玉ネギを鉄板焼きのような感じで炒めて、そこにチーズをのせ、とろっととけたのをサブサンドイッチ(細長いパンにはさむ)にして食べるものだ。でもこの薄切りなら中華や和食にも使える(すきやきやしゃぶしゃぶにはちょっと無理だけど他のお惣菜なら)、と喜んで買ってきた。最初はチンジャオロースーにしようと思ってピーマンも買ったのだけど、帰宅してから気が変わって肉じゃがに変更。今回使ったレシピはこの本から。
ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!
ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!
ケンタロウ
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読書レビュー:修道士カドフェル第3作

  • 2007.01.12 Friday
  • 10:13
Monk's Hood (Brother Cadfael Mysteries)
Monk's Hood (Brother Cadfael Mysteries)
Ellis Peters

日本では「修道士の頭巾」という邦題で文庫版が出ている。12世紀初頭のイギリス、ウェールズに近いShrewsburyにあるベネディクト修道会の修道士、カドフェルは、元十字軍の戦士。40歳を過ぎてから修道士となった彼は特技である薬草の知識を生かして施薬所と薬草園を任されている。広く世間を見聞きして武勇にも優れたカドフェルは世俗のことにもよく通じており、その洞察力とあたたかい人柄で、修道院内外で起こる殺人事件を次々と解決していく。シリーズは全部で20巻。うち一冊は、番外編(カドフェルが修道院に入るいきさつと、その前後の中篇3作)となっている。

(以下はネタバレになりますのでご注意ください)
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映画レビュー:Young Frankenstein〜メル・ブルックス監督のモノクロ大傑作

  • 2007.01.09 Tuesday
  • 21:50
ヤング・フランケンシュタイン<特別編>
ヤング・フランケンシュタイン<特別編>
ジーン・ワイルダー

このブログでメル・ブルックス関連作品のレビューを書くのは、彼がオリジナル映画を監督し、その後ブロードウェイミュージカルにもなったThe Producersのリメーク版映画(これは彼は監督していない。2005年12月31日のブログ参照)、そしてBlazing Saddles(2005年2月21日のブログ参照)に次いで三本目となる。

このYoung Frankensteinは70年代のブルックスの傑作とされている。主演のジーン・ワイルダーとブルックス監督のコンビで脚本を書き、クラシックである元のフランケンシュタインの物語を踏襲しつつも、ブルックス節全開のギャグで固めた、それはもう、コメディの王道を行くすばらしい作品である。

アメリカで優秀な脳外科医であるフレデリックは、あのフランケンシュタイン博士の曾孫である。遺産を受け継ぐために曽祖父が住んだトランシルヴァニアの古城へ赴いたフレデリックは、そこで曽祖父の残したノートを発見し、同じ実験をしようとする・・・。
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また、ボストンの観光などについて個別でご質問をいただくことがありますが、なかなか個別の質問にはお答えする時間がありません。申し訳ありませんが、ボストン関連の掲示板などで質問されることをお勧めします。リンクにボストン情報の掲示板のリンクがありますので、どうぞご利用くださいませ。

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