映画レビュー:デ・ニーロ監督の新作 The Good Shepherd

  • 2006.12.26 Tuesday
  • 23:31
The Good Shepherd(ロバート・デ・ニーロ監督)
映画の公式サイトはこちら(音が出ますのでご注意ください)

マット・デーモン、アンジェリーナ・ジョリー、ウィリアム・ハート、デ・ニーロ(監督及び製作も)などなど、そうそうたる顔ぶれが出演。2時間40分に及ぶ大作だ。デ・ニーロが10年かけて構想をあたためた野心作とのことで、関心を集めた作品でもある。

1940年代、イエール大学のエリート学生で、大学の秘密ソサエティーのメンバーでもあったエドワードは、ソサエティーの先輩にリクルートされ、ナチス・ドイツの諜報活動に対抗するため、スパイとしての仕事につく。彼の過去、そして家族の犠牲、CIAでの仕事を通して、40年代から60年代のキューバ危機に至るまでの、「アメリカを守る」ため、時には敵国であるソビエトのKGBとやりとりしながら、ひたすらこの仕事に挺身するエドワードと、彼を取り巻く、家族や同僚、そして敵の姿が克明に描かれる。

(以下はネタばれ無しです)
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クリスマス当日〜ご馳走とキルト

  • 2006.12.25 Monday
  • 11:59
アップルシナモントーストとエッグプディング






クリスマス当日は、朝8時ごろ起床。私と義母、そして義姉の姑が毎年一番早く起きる。台所でお茶を飲みながら雑談していると、だんだんみんな起きてくる。10時過ぎには全員起きて、ブランチがキッチンカウンターに並ぶ。これも毎年恒例メニューらしくて、去年と同じだ。左はフランスパンのフレンチトースト。下にリンゴの煮たのがたっぷり詰まって、シナモンが利いている。右はクルトンを下に敷いて、その上にソーセージ、卵、チーズ、ほうれん草をたっぷり載せてオーブンで焼いたもの。これが美味しい!どちらも前日に用意しておいて、朝オーブンで焼くだけなので簡単なのだそうだ。

フルーツとクロワッサン






それに、クロワッサンと、フルーツ。フレッシュなさくらんぼはきちんと半分に割って種を取ったもの。飲み物はミルク、オレンジジュース、コーヒー、紅茶と色々、各自好きなものを飲む。のんびりした朝だ。10人いて、バスルームは二つなので、早起きしないと順番待ちになってしまう。コーヒーはカフェイン抜きなので、カフェインが無いと満足できない夫は朝食前に車で近所のスターバックスへ。これまた夫の両親の家を訪れるときと同じく、毎年の週間になっている。
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クリスマスイブ in NY & PA

  • 2006.12.24 Sunday
  • 23:35
10時過ぎに家を出て、Wilson's Farm(2006年9月24日のブログ参照)へ立ち寄る。パイを三種類(アップル、ブルーベリー、パンプキン)買って、一路、夫の妹家族が住むペンシルヴァニアへ。交通渋滞もなく、高速を快適に走って、予定より早く、午後2時半頃にはNYのマンハッタンに到着。ここで少しゆっくりめのランチをとる。NY出身の夫が選んだ行き先は、Lower Ease Side(マンハッタンの南東部)にあるKatz's Deli。映画"When Harry Met Sally"(邦題:「恋人たちの予感」)の「あの」シーンで有名なデリショップである。

Katz Deli Ourside






デリというのは、お総菜屋さんでもあるし、軽食屋でもある。サラミやポテトサラダなどの惣菜を買って持ち帰ることもできるし、サンドイッチやチキンヌードルスープ、ジューイッシュフードであるマッツォボール入りのスープを食べることもできる。この店は1888年の創業という、なかなかの老舗。ここのパストラミ(塩漬け牛肉を燻製にしたもの)は絶品なのである。
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読書レビュー:エディングスの大河ファンタジー完結編

  • 2006.12.21 Thursday
  • 11:24
Polgara the Sorceress (Malloreon (Paperback Random House))
Polgara the Sorceress (Malloreon (Paperback Random House))
David Eddings

これでエディングスのベルガリアード(全5巻)、マロリオン(全5巻)、そしてBelgarath the sorcerer、と続いてきたシリーズをすべて読み終わった。あとは「資料」としてのRivan Codexがあるが・・・。手元にはあるが、序文しか読んでいないので、また機会があったらこちらにも目を通したい。

PBでもずっしりと分厚く、字も小さくて、どの巻も長く、読み応えがある。内容の濃さもすごい。とにかく破綻がなく、緻密に構築された世界、キャラクター、歴史、地理・・・。どれをとっても文句のつけようがない大長編だ。映像化してほしいけど、これだけ内容が濃いと難しいなあ・・・。トールキンの指輪物語(全3巻)でさえ、あんなに大変だったのだから、全12巻となるとおそらく不可能だろう。はしょって適当に作れば可能だけど、それでは原作のファンは満足しないと思うし。

(以下、ネタばれもありますのでご注意ください)
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車購入とクリスマスイルミネーション

  • 2006.12.20 Wednesday
  • 23:27
車が決まった。今日(水曜日夜)、ディーラーですべての書類にサインし、契約をすませてきたところだ。車の引き取りは金曜日の朝。金曜の仕事おさめには、新しい車で出勤できる。クリスマス前に手元に車が来るとは期待していなかったので、本当に嬉しい。

結局決めた車は、日曜日に試乗してとても気に入った日産のアルティマ2005年。マイルも13000と低く、特別仕様なので、性能もかなりいい。12月は買い手市場という話どおり、かなりお得な値段だったので、よくて2002年の5万マイルくらいの車になるかと思っていたが、こんなに新しい車が買えるとは思わず、びっくりした。金曜日が楽しみだ。

帰りに、新聞で取り上げられていたクリスマスイルミネーションを見に、ジャマイカ・プレインというボストン市内の地域へ。このあたりは、昔のエメラルド・ネックレス(ボストン・コモンからジャマイカ・ポンドに続く公園沿いの高級住宅地)の終わりの方になり、古い豪邸がたくさんある。今回の家も、100万ドルは下らない、三階建ての古めかしい石造りの豪邸である。おそらく19世紀に建てられたものだろう。もちろん写真を撮ってきた。イルミネーションが派手な家らしく、車を停めて見物している人が多数。

Jamaica Plain House









じゃじゃ〜ん!これはもう絶対に私の中では今年のナンバーワンである。庭もすごかったけれど、これは前に出した写真の家の方が狭い分、密度があって(笑)、ここはそれほどでもなかった。だけれど、ここはとにかく、家自体の飾りつけがすごかったのである。これが普通の個人の家とは思えない。私の大嫌いな空気を入れてふくらますタイプの装飾もあったけれど、家が大きく、そのバックグラウンドであまり悪目立ちしないせいか、それもうまく全体の雰囲気にとけこんでいた。

というわけで今年のベストはこれ!派手さ、全体のバランスの良さ、迫力、色の組み合わせなど、すべてにおいてすぐれていて、さすが、新聞に取り上げられるだけのことはあるなと思ったのだった。

映画レビュー:イギリス王室の緊迫した1週間

  • 2006.12.17 Sunday
  • 22:38
The Queen(リンク先は音が出ます)

ゴールデングローブの最優秀映画賞にノミネートされているイギリス映画、The Queenを観てきた。

ダイアナ妃が非業の死を遂げた1997年8月。イギリスのみならず、世界が悲嘆に暮れたこの女性の死は、イギリス王室をもゆるがした。既に離婚した身であるダイアナ妃の死に対して、
「これは私的(Personal matter)なこと。スペンサー家が密葬を望んでいるのだから、その意思を尊重します」
と、沈黙を守り、夫やチャールズ皇太子、その息子2人と共にロンドンを離れて田舎でひっそりと過ごそうとするエリザベス女王。しかし、世界中の目、イギリス国民の目はイギリス王室にそそがれ、ダイアナ妃に対しての同情が高まる一方、何も声明を出さない女王に対する批判が募る。就任したばかりのトニー・ブレア首相はなんとか事態を収拾すべく、必死で女王を説得するのだった・・・。
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大学終了・クリスマスまであと一週間少し

  • 2006.12.16 Saturday
  • 21:38
クリスマスショッピングはすべて終了。夫の家族とオフィス、私の友達(日本の家族にはすでに手配ずみ)とすべて購入し、ラッピングもすんだ。私の友達にはクリスマス前に渡してしまう予定で、ギフトカードはすでに郵送したので、後は手渡しする友達が1人だけ残っている。夫のオフィスでは今週、シークレットサンタ(くじびきで、差出人を書かずに数日、小さく安価なギフトを贈り、最終日に正体を明かす、というもの。アメリカのオフィスでよくやるらしい)があるし、オフィスパーティーではヤンキースワップがあるので、それも購入。

クリスマスプレゼント今年は私も頑張って、ラッピングペーパーやリボンを色々買い込み、頑張ってきれいに包装した。もともと不器用なので、こういうことはあまり得意ではないのだが、いくつかやっていると、段々こつが飲み込めてくる。今までいつもバイアスで包んでいたのだが、どうやらそうじゃないほうがきれいに包めるということを今年発見し、それからはけっこうきれいにできるようになった。リボンはまだ苦手。なので、幅が広くて、ふちにワイヤーが入ったチュール地のものを使う。こちらでは、家族へのプレゼントは一人当たり一つではないので、夫の家族へのプレゼントはなかなか大変だ。といっても、そんなに高価なものでなくてもいいのだけれど。さすがに両親にはけっこう奮発するが、その次には妹、そして、妹のご主人と姪っ子たち、という感じで、それぞれの予算も少し違う。夫は数というより、それぞれへの予算である程度ランク付けしているようだ。とにかく全員の分が揃って一安心する。クリスマスイブはもう来週の日曜日。イブの夜には妹夫婦の家(フィラデルフィア郊外)に到着し、クリスマスは夫の家族と、妹のご主人のご両親が揃ってにぎやかなクリスマスとなる。とても楽しみだ。


さて、水曜日は大学で声楽科の生徒たちによる、歌曲とオペラシーンのコンサート。なかなか生徒たちが曲を覚えてくれないので、私も、声楽の先生Aもずいぶん叱ったりやきもきしたものだが、やっと学期末近くなって彼らもエンジンがかかり、本番は見事な出来だった。こうなると、前の苛立ちも忘れて嬉しくなってしまうのが教師である(笑)。でも来学期はもっと早くからお尻を叩いて頑張ってもらおうとAと話す。この子達、頑張れば相当有望なのだ。中には、将来絶対オペラで食っていけそうな声の持ち主も2-3人いるのだ。だけど、声だけじゃやっていけない。だからいろんなことを今のうちに覚えてもらわないと・・・。
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静岡県人の踏み絵

  • 2006.12.12 Tuesday
  • 20:02
私は静岡県人である。両親ともに静岡県生まれ育ちで、私が生まれたときは、父の仕事の都合で名古屋におり、その後大阪、奈良と引っ越して、小学校1年のとき、静岡県に戻ってきたのだけれど、その後大学に入るまでずっと静岡で育ったし、やっぱり静岡県人だと自分では思っている。

で、大阪人の友人がブログでご当地踏み絵のことを書いていたのでひさしぶりに「静岡」のところをのぞいてみた。前に見たときも、あ、そうそう、と大笑いした覚えがある。

静岡と言っても広く、東部、中部、西部、それに伊豆で、それぞれ気風も気候も産物も違う。うちは東部なので、西部ネタや中部ネタは当てはまらないし、もう20年近く故郷を離れているので、古いネタや不変ネタじゃないとダメだったりもするが、読んでいて面白い。

これはまさに自分!というのを抜き出してみた。
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クリスマスイルミネーション in ニューイングランド

  • 2006.12.12 Tuesday
  • 09:20
日本では、クリスマスのイルミネーションと言えば、ショッピングセンターなどが主だけれど、アメリカではそれだけでなく、個人の家のイルミネーションがとても楽しい。

サンクスギビングが終わると、だいたいNew Years Dayあたりまでをめどに、一戸建ての家では、クリスマスイルミネーションの飾りつけをするところも少なくない。たいていは、軒下にたくさん電球のついた線をつけたり、庭木に巻きつけたりして、サンタ人形(電球が入っていて光る)とか、電球のついた針金のトナカイを庭に置いたりとか、その程度なのだけど、中にはものすご〜〜く力を入れているお宅も見かける。すごいうちだど、12月の電気代は数千ドル、なんてことも。この日曜日、夕方食事にでかけたついでに、我が家近辺(車で20分以内)の「力の入った」お宅を拝見してきた。公道沿いで不特定多数の一般人に見せることを目的としたイルミネーションなので、写真を撮ってここに載せても問題ないと思うので、ここでご紹介したいと思う。実際、見物人は私たちだけではなかったし・・・。
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映画レビュー:大人のおとぎ話〜「バグダッド・カフェ」

  • 2006.12.09 Saturday
  • 21:20
バグダッド・カフェ 完全版
バグダッド・カフェ 完全版
マリアンネ・ゼーゲブレヒト

前から観たいと思っていた一作。

ラス・ヴェガス郊外の田舎にあるガソリンスタンド兼モーテル兼カフェのバグダッド・カフェ。女主人ブレンダは頼りにならない夫、遊びほうける10代の娘、ピアノにしか興味のない10代の長男、乳飲み子の次男を抱えてイライラした毎日を送っていた。そこへ、ドイツ人の中年女性ヤスミンが突然客として現れる。徒歩で現れ、スーツケースの中身は男物の服ばかり。疑心暗鬼になる女主人。しかし、マイペースのヤスミンはその臆せぬ行動と、にじみでる暖かさで、いつの間にか、ブレンダも含めてバグダッド・カフェの人々の心をつかみ、カフェはいつしか人々が集まるようになる・・・。

(以下ネタバレも含みますのでご注意ください)
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