秋の日のいろいろ

  • 2006.10.26 Thursday
  • 11:35
2006年の紅葉1このあたりの紅葉も大分色が濃くなってきた。この写真は先週の土曜日、ちょっと近辺の町をドライブしたときのもの。アメリカは人も木も個体差が激しい(笑)。同じ種類の木で、隣同士なのに、まだ青々とした木もあれば、きれいに色づいている木もあり、はたまた、すっかり葉を落として冬に備えている気の早いやつもいる。なんだか、これが人間だったら、もう冬姿の木は、さしづめ、夏休みの宿題を、最初の一週間でやっちゃうようなタイプなんだろうな、とくだらない想像にふける。この土曜日は、ちょっとした気分転換に2時間ほどドライブしただけだが、気持ちのいい日だった。帰りにこの間日記に書いたWilson’s Farmでちょっと野菜や果物を買って帰宅。和種の梨があり、二個買って夕食後のデザートにしたのだが、これがジューシーでさくっとしておいしかった。和種の梨を食べるのは実はアメリカに来て初めてなので、13年ぶりくらい。。
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読書レビュー:昔馴染みの友達の懐かしさ

  • 2006.10.22 Sunday
  • 17:50
Daddy-Long-Legs (Puffin Classics)
Daddy-Long-Legs (Puffin Classics)
Jean Webster

子供の頃から親しんできた「あしながおじさん」の原書。英語で読むのももう4−5回目になるだろうか。

作者の挿絵も楽しいし、主人公ジュディの手紙の書き方は、英語で友達にプライベートな手紙を書く上で、私にとってはとても大きな影響を与えた本でもある。

今読み返してみると、ジュディが夏の休暇を過ごす農家がコネチカット州だったり、親友のサリーがマサチューセッツ州のウースター(州のだいたい真ん中あたり)だったり、アッパーステートニューヨークのアディロンダック山脈が登場したりして、ローカル色も強いし、さらに楽しめる。作中では、ジュディが在籍している大学がどこなのかわからないようになっているけれど、マンハッタンから列車で日帰りで行ける距離でしかも田舎にある。作者のウェブスターの母校、Vassar Collegeを調べてみると、先日行ったHyde Parkの少し南にある(マンハッタンからはハドソン河に沿って北上したところ)ので、やはりここをモデルにしているのだろう。

英語も子供向けなので読みやすく、それほど長くもないので、絵本や低学年向けの児童書では物足りないが、かといって分厚い大人向けの本はちょっと・・・というレベルで洋書に挑戦する人にはぜひお勧めな本である。
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映画レビュー:靴磨きの老人とマフィアの男性の友情

  • 2006.10.22 Sunday
  • 14:57
Things Change
Things Change

1988年の作品で、日本では劇場未公開らしい。邦題は「週末はマフィアと!」。

昨夜(土曜日)、夕食の後、ケーブルのプレミアムチャンネルで放送しており、夫が「ぜひ観るべき!」と強く勧めたので一緒に観た。

ヴェネツィア音楽祭で主役の2人(ドン・アメチーとジョー・マンテーニャ)が両方とも男優賞を獲得している、地味ながらいい味の出ている映画だ。

(以下は映画のあらすじのネタバレが入りますのでご注意ください)
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映画レビュー:Walk the Line

  • 2006.10.21 Saturday
  • 21:37
ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編
ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編

アメリカカントリー界の大御所、Johnny Cash(1932−2003)の半生、特に二度目の妻であるJune Carterとの恋愛を軸に描いた作品。この作品でJune役のリース・ウィザースプーンはアカデミー賞主演女優賞を受賞、Johnny役のホアキン・フェニックス(リバー・フェニックスの弟だそうだ。若くして夭逝したリバーの弟がすっかり立派な大人になっているのを観るのは不思議な気持ち)も主演男優賞にノミネートされていた。

正直言って、カントリー&ウェスタンやフォークは、私の好きな、あるいは得意な分野ではない。だから、ジョニー・キャッシュの音楽も私にはほとんど馴染みのないものだった。先日のコンサートでは初めてキャッシュの曲を一曲カバーしたのだが、それまでも彼の歌声を聞いたことは数えるほどしかなく、晩年の彼と言えば、いつも黒い服を着て暗い歌を歌う人、というイメージくらいしかなかった。
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ちょっと一息(コンサート終了)

  • 2006.10.19 Thursday
  • 21:28
ひさしぶりに仕事の話。

昨日(水曜日)は、グループのコンサートだった。毎年秋にやっている、ボストン市内のジャズクラブでのライブだ。昨年はルイ・アームストロングの特集、一昨年はエラ・フィッツジェラルド、ペギー・リー、ビリー・ホリデイの特集、という風に毎年テーマを決めてライブをやっているのだが、今年はちょっとカラーを変えて、60年代特集だった。今年の3月に西の郊外でやったライブに似ているが、あちらは50年代から70年代まで広くカバーしたのにひきかえ、今回は60年代に焦点をしぼったプログラム。名曲が多い、ある意味で黄金時代と言える60年代から、私たちに合う曲を厳選してみた。3月のライブの曲も少し入っている。そのプログラムは・・・。
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読書レビュー:ベルガリアードとマロリオンシリーズの番外編1

  • 2006.10.14 Saturday
  • 22:05
Belgarath the Sorcerer
Belgarath the Sorcerer

夏から読み始めてなかなかゆっくり読書できず、数ヶ月かかってしまったが、やっと読了。邦訳では「魔術師ベルガラス」。邦訳の際に三冊に分冊されて、
* 銀狼の花嫁
* 魔術師の娘
* 王座の血脈
となっているようだ。

David Eddingsの大長編、ベルガリアード(全五巻)と、その続編であるマロリオン(全五巻)は、昨年読んだのだが、登場人物の多さやスケールの大きさにもかかわらず、丹念に書き込まれたキャラクターや背景がとても面白く、どっぷりと浸りこんで読む楽しさを久しぶりに味わった大作である。

その中の主要人物であるベルガラスの語りにより、ベルガリアードのストーリーが始まる前の出来事をつづったのがこの本。設定としては、マロリオンの後、ベルガラスが他の登場人物にせがまれ、説得されて、しぶしぶ、ベルガリアード以前のいきさつを書き記した、ということになっている。そのため、本編2シリーズ、あわせて10巻分の内容のネタバレが随所にあるので、やはりベルガリアードとマロリオンを読んだあとでないと楽しめない。

このシリーズ、本当に面白いので、未読の方にはぜひお勧めである。(以下ネタバレ無し)
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週末旅行2〜ルーズベルト大統領とバークシャー地方

  • 2006.10.08 Sunday
  • 23:50
7Lakes






日曜日は、午前中にフィラデルフィアを出発し、再びペンシルバニア州からニュージャージー州へ、そしてBear Mountainのそばからハドソン川を渡ってニューヨーク州へ。途中ニューヨーク州のSeven Lakes Parkwayという自然公園の中のドライブウェイを通過。まだ紅葉は少し始まったばかりでほとんどの木は緑だが、きれいな湖からパチリ。ここは文字通り、ドライブウェイ沿いに7つの湖があり、富士五湖を思い出させた。雲ひとつなく晴れ上がったまさに「天高し」の秋空で、それを映した鏡面のような湖水が印象的だ。

蕎麦粉と普通のパンケーキシカゴでも行ったOriginal Pancake Houseがこの辺りにもあり、1時頃立ち寄って昼食。彼はシカゴと同じ、シルバーダラーパンケーキ(右)を頼み、私は前からちょっと興味があった蕎麦粉のパンケーキ(左)を頼んだ。この蕎麦粉のパンケーキ、子供の頃からの愛読書、ローラ・インガルス・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズの「農場の少年」や「長い冬」に登場するので、前から気になっていたのだ。日本人にとって蕎麦と言えば麺か蕎麦がきくらいしか思いつかないが、蕎麦の粉でパンケーキとはどんな味だろう?と思っていたのだ。The Little House Cook Bookによると、蕎麦粉2、小麦粉1の割合で作るとのこと。普通の小麦粉パンケーキに比べると、ちょっとぽそっとした舌触りではあるものの、ほのかに苦味があるような感じで、とても素朴で、しかもなんとなく「身体に良さそうな」味(笑)。私はこれも好きだったけれど、やっぱりパンケーキの身上はふんわりとシロップを吸い込んでくれる枕のような柔らかさなわけで、そういう意味では小麦粉だけの方がそれらしいとも言える。なんにせよ、色はややグレーっぽい茶色で、普通のと並べると違いはかなりはっきりしている。


食後、ハドソン川の東側を北上して、7月にも立ち寄ったHyde Parkへ。ここはフランクリン・ルーズベルト大統領が住んだところで、彼の大統領図書館と博物館および私邸がある。もともとニューヨークシティに住んでいたルーズベルト家だが、フランクリンの父親の代に、このハイドパーク(シティから約80マイル=129キロほど)に引っ越して以来、大統領が亡くなるまで、彼の私邸だったところだ。前回は時間がなく、ギフトショップを見ただけだったので、今回は私邸見学。
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週末旅行1〜ニュージャージーとフィラデルフィア

  • 2006.10.07 Saturday
  • 23:22
この土曜日(7日)は、夫の妹夫婦の結婚25周年。彼女の夫はユダヤ人ではなく、クリスチャンで、家族で教会に通っている。その教会で、25周年のパーティーがあるので、一泊で夫とでかけてきた。夫の両親や妹のお姑さんとお舅さんも来て、たくさんの友人も駆けつけ、にぎやかなパーティになりそうとのこと。私たちもプレゼントにペアの陶器を用意して車でフィラデルフィアに向かった。

コネチカット州、ニューヨーク州を通過し、マンハッタンからジョージ・ワシントンブリッジを渡ってニュージャージーへ。ここは夫が30代の頃、小学校教師を始めたころに住んでいたあたりだ。以前、コネチカット州の名物がホットドッグとチーズバーガーである、と書いたが、ニュージャージーにも独特のスタイルのホットドッグがある。Texas Wiener(テキサス・ウィンナー)と呼ばれるスタイルだが、テキサスとはあんまり関係がない。あえて関係をつけるとすれば、好みで辛いソースをトッピングするそのソースがテキサス風だとかその程度・・・。

というわけで、またまた例のRoad Foodの本を見て、Newarkという町にあるDickie Deeというホットドッグ屋へ。
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仕事フル回転の日々

  • 2006.10.05 Thursday
  • 20:16
Cirque de Soleilの興奮さめやらず目覚めた日曜日。お昼から某団体のバザー兼ポットラックパーティに行く。バザーでは電気グリルと、4枚の写真が入れられるフレームを購入。鉄板焼きタイプではなく、下に脂を落とす受け皿がついている網焼きグリルタイプだ。うちのコンドミニアムはバルコニーが小さく、この町の消防コードに引っかかるのでバーベキューグリルは禁止だが、これなら家の中でも、あるいはバルコニーでも2人分くらいは楽しめそうだ。今度これでステーキでも焼いてみよう。フレームの方は結婚式と新婚旅行の写真をプリントアウトしていれてみた。

ポットラックパーティは、いろんな国籍の人が集まったので、エクアドル、中華、タイ、和食、イタリアンと多彩なメニューで、とても楽しかった。特においしかったのがエクアドル料理で、ロシアのサモサのようなもの。中にジャガイモとチキン、野菜のコロッケの中身状(カレー味)が入っていて、それを小麦粉の皮で包んで揚げたものだ。その他、一口サイズの炊き込みご飯のおにぎり、インゲンのゴマ和え、中華の焼きそば、ポテトとチキンのサラダ、ラザニアなど、ベジタリアンもそうでない人も、そして豚肉を食べないユダヤ人やイスラム教の人も十分楽しめるメニューがずらっと並んで壮観だった。
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Corteo 〜 Cirque de Soleil鑑賞

  • 2006.10.01 Sunday
  • 00:05
Cirque de Soleil の新しいショー、Corteoを観に行って来た。

アメリカではBravoというケーブルのチャンネルで、よくCirque de Soleilのショーを放送するし、知り合いに熱烈なファンがいて、過去のショーのDVDをみせてもらったりしたこともあるが、ライブは初めてだ。チケットを2週間ほど前にとって、とても楽しみにしていた。夫もテレビでしか観たことがなかったので、やはりかなりわくわくしていたようだ。

Corteoテントボストンの郊外にある競馬場の駐車場にテントを設営したCorteo。8時からの開演だが、やや早めに行き、テントの写真をパチリ。黄色と青の、遠くからも目をひく華やかな色だ。サイズは意外にこじんまりとしていて、中に入ると、どの席からも、比較的よく見えて楽しめるような作りになっていたのは感心した。


Corteoプログラムプログラム(15ドル)を買って入場。チケットは、三種類ある値段のうち、まんなかの値段だったが、わりといい席だったので満足。円形ステージで、両側からパフォーマーが入退場できるように花道のようになっていた。中では当然写真は禁止なのでカメラはしまいこんだが、けっこう写真をパチパチ撮って注意されている人も多かった(笑)。運営の手際も非常によく、開場も開演も時間ぴったりで、スタッフのお客に対するアシストも申し分なかった。
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