24日、クリスマスイブの昼にボストンを出て、彼の妹さんの住むフィラデルフィアへ。
道路情報をラジオで聞いた結果、海沿いの高速を避け、内陸ルートで行くことに決定。I-90を西へひたすら進み、NYの州都Albanyまで行き、そこから南下するというルートだ。やや遠回りではあるが、多くのクリスマス旅行者は海沿いの道を通るので、こちらはすいていることが確実。曇り空の中をひたすら走る。
これは南下し始めてしばらくしてからの風景だ。いわゆるUpstate New Yorkの風景が楽しめる。二週間前にボストンを襲った雪嵐の雪はここにも残っていた。
夜9時過ぎに到着。妹さんの家族と、妹さんのご主人の両親は教会のミサにでかけていて留守だったが、彼の両親が留守番をしていて出迎えてくれた。サンクスギビングで一ヶ月前に会ったばかりだが、また会えてうれしい。荷物を運び込んで、お茶を飲んでいると妹さん一家も帰ってきた。みんなでひとしきり雑談したり、軽く夜食をつまんだりしたあと、それぞれの部屋へ。妹さんには大学一年生と、高校一年生の娘さんがいる。2人とも、伯父さんである彼にとてもなついていて、この春には妹さん家族がボストンに来たとき、四人で一緒に食事をしたことも。彼の両親はリビングのソファベッド、妹さんのご主人の両親は上の姪の部屋、私と彼は下の姪の部屋。2人の姪は、妹さん夫婦のマスターベッドルームで四人で寝るという、なかなか大家族なセッティングとなる。下の姪の部屋は、いかにもアメリカのティーンエイジャーという感じで、心地よく散らかった上に(彼のお母さんが、私たちの到着前に必死で片付けたらしいが)、天井にはアメリカのティーンアイドルの少年たちの写真が。それを見てうめく彼(笑)。
翌日のクリスマスは、みんなのんびり起きた。ほうれん草のキッシュや、リンゴと一緒に焼いたフレンチトーストなどがオーブンから出される。ブランチの後は、ツリーの周りに座ってみんなでプレゼントを開ける。
今年は初めてなので、私は彼にすべて任せて、連名で皆にプレゼントという形になったけれど、来年はもっと色々選べそうだ。ご両親や妹さんのご家族からは、とても心のこもったステキなプレゼントをいただいた。お母さんからは、カシミアの水色のシュラグ。妹さんからはピンクと淡いブラウンを基調にしたスカーフなど。彼とご両親が、お互いにまったく同じ、XMラジオ(衛星ラジオ)を贈りあっていたのは大笑いだったが、どちらも大喜びだったので、ま、めでたしめでたしというところ。
クリスマスの正餐は夕方。メニューはローストビーフ、マッシュポテト、ヨークシャープディング、つけあわせにサヤインゲンとニンジン。デザートはブルーベリーパイ、アップルパイ、チョコレートケーキ。パイはもちろん温めて、バニラアイスを添えていただく。
その夜は、家族伝統らしいトランプゲーム。これには姪たちは参加しない、どうやら大人の伝統らしい。Oh Hellと言う名前のブリッジを簡単にしたようなゲームで、私は初めてだった。ルールを教えてもらってスタート。近所のお友達の女性も参加して、総勢9人でプレーした。なかなか面白かった。私は4位で、まあまあ満足。妹さんの家には猫が二匹いる。兄弟猫で、一匹はシナモン(白と茶)、もう一匹はオレオ(白黒)である。オレオはシャイなのでほとんど隠れていたが、シナモンは人懐っこく、カードゲーム中に、カードテーブルに寝転がっては皆の関心を集めていた。
翌日26日は午前中に、妹さんのご主人のご両親が帰路についた。残りの大人6人で、午後からフィラデルフィアへ。妹さんたちの家は、フィラデルフィアから車で20分くらいの郊外にある。家族全員歴史が大好きなので、歴史に関するものを見物するのが習慣なのだ。私も歴史オタクだから、そういうのが大好き。今回は私が初めてということもあり、一番メインとも言える、Liberty Bellを見に行った。外は温度はそれほど低くないのに、風が強く、体感温度が低くて、行列で待っているのはちょっとつらかったのだけれど、間近に見る自由の鐘は、歴史の重みを感じさせて、見ごたえがあった。その後イタリアンレストランで食事。その場で、来年7月に結婚することを報告させていただいた。お母さんは手をたたいて子どものように喜んでくださり、妹さんも私の肩を抱いて喜んでくださった。
さて、27日の朝は、10時頃出発して一路ボストンへ向かう。さっそくXMラジオを楽しみながら、今度はフィラデルフィアからニュージャージー、マンハッタンを経由していつものルートで帰ることに。写真はニュージャージーから見たマンハッタン。ランチはマンハッタンのSecond Avenue Deliへ。彼がマンハッタンで働いていた頃お気に入りだったというこのデリは、にぎやかで庶民的で、メニューの種類も多くて、とても楽しかった。写真は、サンドイッチの前に私が注文したポテトスープ。熱々でクリーミーで、風邪気味の私にはとってもありがたかった。最初に突き出しのように出てくるたっぷりのピクルスとコールスローもおいしかったこと!サンドイッチはシンプルで、量もたっぷり。私はスモークターキーを頼んだのだけど、中身が多すぎて出したら、帰りにちゃんと包んでくれた。彼はホットパストラミにマスタードをたっぷりつけてご機嫌。
夕方帰宅してシャワーをさっと浴び、今度は私の友人の家のハヌカパーティに。あわただしかったが、こちらでは伝統的なユダヤ料理を堪能し、これまた楽しかった。
明日から私はしばらくお休み。家の片付けなどやることはたくさんあるが、まずは風邪を治さないと・・・。