ミステリーデート

  • 2005.08.27 Saturday
  • 23:13
今日は彼とでかけたのだが、行き先を言わない。あんまり前もって計画することをしない人なので、デートはほとんど、会うと
「今日はどうする?」
って感じなのだけど、最近彼は「ミステリーデート」が癖になったようで(笑)、今日も
「いいとこに行こう」
と言うだけ。なんとか行き先を聞き出そうとして、
「どっちの方向に行くの?西?東?」
「自然を見に行くの?それとも人間の作ったもの?」
など、根堀り葉堀り聞き出そうとする私。

Hancock Villegeそんなこんなで二時間半のドライブ。到着したのはマサチューセッツの西端、NY州との境にあるHancockという町。ここには1783年から1960年まで、シェーカー教徒と呼ばれる、キリスト教の一派が共同生活をしていた村がある。現在は博物館として一般公開されているのだ。
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アンドーバーとセーラム

  • 2005.08.24 Wednesday
  • 22:12
ボストンから少し離れた郊外の町二つを訪れた。

アンドーバーはボストンから北に38キロ。閑静で大きな住宅が並ぶ、比較的裕福な町だ。ここには全米での指折りの私立高校(全寮制)、Phillips Academy Andoverがある。1778年創立の進学校だ。有名な卒業生は数多く、ジョージ・ブッシュ両大統領親子、俳優のハンフリー・ボガートやジャック・レモン、過去2年連続スーパーボウル優勝のニューイングランドペイトリオッツの監督、べリチックなどなど。

大学も真っ青の広大なキャンパスは、青々とした芝生にレンガ作りの端正な建物が並ぶ。ここで学んだ卒業生の一人に、同志社大学を創立した新島襄も名を連ねているのだ。鎖国時代に密出国し、ボストンのハーディーという実業家夫婦の熱心な世話により、ここで学び、またアムハースト大学でも学んで、キリスト教の牧師となり、アメリカより宣教師として派遣されるという形で帰国した新島は、熱心に日本でもキリスト教を広め、わずか47歳で没する。

同志社にもあるという新島の言葉「良心の全身に充満したる丈夫(ますらお)の起り来(きた)らん事を」が刻まれた石碑が、キャンパスの中心に静かにたたずんでいる。

午後はセーラムへ。魔女裁判で名高いこの町だが、その後19世紀にナサニエル・ホーソンという文学者を生み出した町でもある。彼の住んでいた家、The House of Seven Gablesは現在博物館として一般公開されている。セーラムの港沿いに立つ家は意外と静かなたたずまいだ。

セーラムには、Peobody Essex Museumという美術館もあり、大森貝塚で有名なモースや、日本で教鞭をとったフェノロサなどが日本美術を大量に持ち帰ったそのコレクションが有名だ。

ボストン近郊にもいろいろと面白い歴史があり、建物がある。普通に生活していると、住人はあまりそういうものを訪れないのだけど、こうして回るとなかなか興味深い。

豚の丸焼きパーティ

  • 2005.08.21 Sunday
  • 22:08
今日の午後は2月に結婚した友達の家のガーデンパーティ。元シェフのご主人が100人を超えるゲストのために腕をふるって用意したメインディッシュはなんと、豚の丸焼き!長さ2メートル、幅1メートル、高さ70センチくらいの巨大なかまど(コンクリートブロックと頑丈な金網)を庭にわざわざ作り上げての力作だ。

豚の丸焼き豚クンの体長は焼きあがりで1メートル以上あったから、相当大きかったのだろう。正確には丸焼きではなく、「開き」になっていた。そう、アジの開きのようにお腹から開いて「どべっ」と腹ばいになるような感じ。たっぷり時間をかけて焼き上げた豚は、皮の部分は飴色でカリカリ、お肉はジューシーだが、余分な脂が落ちてさっぱり。普段積極的に豚を食べない私でもほっぺたが落ちるほどおいしかった。


豚はアメリカだと、宗教上食べられない人もいるので、その他にもハンバーガーやホットドッグ、パスタサラダやトマトとモッツァレラチーズの前菜など、盛りだくさん。ゲストでも料理を持ってくる人がいるので、たけなわになるとデザートも5種類くらいならび、寿司、サラダ、五目御飯なども出て和洋混合のすごいビュッフェとなりました。

食べ過ぎないように気をつけたけど、やっぱりいつもよりは多く食べてしまいました。まあ、おいしかったからいいか。また今週もがんばってジム通いすれば・・・(笑)。

ドキュメンタリー映画二本レビュー

  • 2005.08.20 Saturday
  • 22:03
今日は映画館を二軒はしごして、ドキュメンタリー映画を観て来た。

March of the Penguins (Std Dub Sub Ac3 Dol)
March of the Penguins (Std Dub Sub Ac3 Dol)
一本目は今話題の、March of the Penguins。フランス人(それともフランス系カナダ人?)の監督によるもので、南極大陸の皇帝ペンギンの生態を秋から春にかけて追ったもの。

とにかく過酷な気象環境の中で不思議なサバイバル術を駆使して生きる姿がすごい。冬の間卵を雌雄交代で温め、卵が孵った後も、交代しながら育てる。育てている間は絶食状態だ。パートナーがそうしているうちに、自由な方は数日もかけて海まで歩いて行き、長期にわたって餌をとり、そしてまた何日もかけて100 キロの道のりを歩いてパートナーと雛の元に戻ってくる。そして雛を受け取り、交代するのだ。

交尾のシーンはフランスらしく、ロマンチックな音楽が盛り上がって(笑)、同行者いわく「ペンギンのソフトポルノ」みたいだった(笑)。
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イタリアへの愛がにじみ出るファンタジー三部作

  • 2005.08.16 Tuesday
  • 22:00
Stravaganza: City Of Flowers (Stravaganza)
Stravaganza: City Of Flowers (Stravaganza)
Mary Hoffman
ハリポタ6巻の後ずっと読んでいたのだけど、あまりのめりこめず、ジムでの有酸素運動の40分間に読むだけではかどらなかった。おかげで二度も図書館の返却期限を更新する羽目に(笑)。

で、今日ようやく読み終わった。Stravaganza三部作の最終巻。すべてが終わり、すべてにかたがついたという感じ。

ストーリー自体もなかなか面白く、キャラクターもいいのだけど、一番の魅力は作者のイタリアへの愛がにじみ出ていることかな。
メディチ家をモデルにしたDi Cimici家、Taliaの各都市の描写にそれが強く感じられる。

軸となる若者たちの設定と描写もとてもいい。私がのめりこめなかったのは、決して作品のよしあしではなく、単に相性の問題だと思う。

私は買おうとは思わないけれど、ファンタジーとルネッサンスヨーロッパが好きな人にはお勧め。

プリマス・プランテーション(写真あり)

  • 2005.08.13 Saturday
  • 23:53
仕事がらみでPlimoth Plantationへ。ボストンからケープコッド方面へハイウェイを約1時間行ったPlymouthにある歴史村。

プリマスは1620年(ボストン創立の10年前)にメイフラワー号でイギリスから信仰の自由を求めてやってきた清教徒たちが上陸し、最初の植民地となったところだ。アメリカ合衆国の元となる、イギリス系植民地発祥の地として名高い。

プリマスの港には、メイフラワー号を忠実に再現したレプリカ帆船、メイフラワー二世号が停泊し、市街地から5分ほど車で行った丘の上には、1627年のプリマスの村を忠実に再現したプリマス・プランテーションがある。同一団体によって運営されていて、一箇所で入場手続きをすれば、両方の施設を見学できる。

30度を超える猛暑の中、まずはメイフラワー二世号へ。66日間の航海を経て、イギリスからケープ・コッドに清教徒たちを運んできたこの船は客船ではなく、貨物船である。清教徒たちは日もあたらず、湿気のこもる船倉の中ですし詰めになって、9月から11月にかけての航海を耐え忍んできたのだ。

そしてケープ・コッド(細長い半島になっている)から落ち着くにふさわしい土地を探し求め、半島の根元からやや内陸に入った天然の港のあるプリマスを居住地と定めたのだ。清潔な湧き水(今でも透き通った水がプリマスの港へ流れ出ている)があったこと、天然の入り江で港として絶好の条件になっていたことが決めてとなったらしい。

ここには、メイフラワー号のほか、上陸するときに最初に踏んだと言われるPlymouth Rockが展示されている。もっともこちらの方は20世紀過ぎてから飾られるようになり、かなり眉唾ものらしい。港沿いの通りにはアイスクリーム屋やみやげ物屋がならぶが、ビーチというほどのビーチもないので、わりと落ち着いた雰囲気だ。海を背にして見上げると、少し小高い丘があり、そのむこうがプリマスのダウンタウン。本来ならば、そこが最初に村となったところだ。40分ほど見てから今度はプランテーションへ向かう。
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またまた面接

  • 2005.08.12 Friday
  • 22:01
朝7時半に家を出て、大学に夏休み出勤。今日はコーラスのディレクターの面接。4人の候補者が、各30分のリハーサルのデモンストレーションと、30分のインタビュー。9時半から1時半までかかった。

9時からスタートして、ボランティアに来てくれたコーラスのメンバーの学生たち数人を相手に、リハーサルしてもらう。伴奏は私。

一人はインタビューで、勤務時間を勘違いしていて、他の仕事と重なるため、どっちみち働けないことがわかった。彼女はもともと4人の中で一番評価が低かったので、まあ、それでよかったのかもしれない。

今回はもめずに、第一候補者と第二候補者がすんなりと決まった。終了後、面接をした同僚と私と、もう一人、オフィスで仕事をしていた別の同僚と3人で近くのタイ料理屋へ。最近、芸術学部長が更迭されて、いろいろ大変なのである。音楽学科にもいろいろと影響がありそうで、ちょっと心配。同僚の一人はフルタイムの助教授、もう一人は非常勤ながら、昨年から音楽学科のコーディネーターも兼ねており、二人とも内情に詳しいので、いろいろと参考になった。9月からの仕事に対して、少し心構えができてよかったと思う。

5時半に帰宅してジムへ。この間トレーナーさんとセッションして、エクササイズの内容が大幅にグレードアップした。昨日からそれでやっているのだけど、きついです、ハイ。明日筋肉痛になりそうな予感。

夏のボイスキャンプ

  • 2005.08.08 Monday
  • 22:59
さてさて、今日から2週間続く午後のお仕事。

高校生を対象にした声楽夏期講習の伴奏のお仕事である。これは昨年頼まれて、主催者である歌の先生二人とすっかり意気投合して、今年もぜひ・・・(笑)ということになったのだった。メインのピアニストはすでに一人いて(ゲイの男性だが、これまた、とってもいい人)、私はサブであるが、昨年の経験がとてもよかったので、楽しみにしていたのである。

ボストンからケープコッドの方に向かって45分くらいのところにある小さな町で開かれているこの夏期講習は、朝9時から午後3時まで。2週間の終わりにはコンサートでしめくくる。主な内容は、発声練習、そしてコンサートで歌う歌のリハーサルなどなど。歌のレパートリーは、ミュージカルナンバーがほとんどだが、ちょっと軽いオペラのものも少し混じる。こちらの高校生が声楽を学ぶ場合、最初はミュージカルナンバーから、というのが一般的なのである。
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ドキュメンタリー映画

  • 2005.08.05 Friday
  • 22:58
今日のグループのリハーサルはいつもとかなり勝手が違った。家に入ると知らない人が数人。日曜日に演奏の仕事があるので、すぐミーティングしたいのだけど、その人たちとの打ち合わせが最初。

なんと、ドキュメンタリー映画の撮影なのです。シンガーであり、母であり、妻であり、その他にも博士号を持って別の仕事もしているスーパーウーマンHは、私の姉のような存在であり、私は彼女を本当に尊敬し、かつ慕っているのだが、今日はなんと、ある女性映画監督が、ドキュメンタリー映画の中で、彼女の生活の1日を追うということで撮影に来ているのでありました。映画の主題は、複数の女性アーティストたちが、どのように仕事とアートを両立しているか、ということらしく、その中の一人にHが選ばれたのである。(監督さんと彼女の共通の知人を介して・・・らしい)

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夏の夕方

  • 2005.08.04 Thursday
  • 23:53
さて、昨日水曜日の午後は、3時間ほどレコーディングスタジオで過ごす。昨年11月のライブを録音しておいたので、これをCDにする作業。昨日で4回目のセッションだ。

一応CDに入れる曲全部のミックス作業が終わった。あとはエンジニアの人がマスタリングすれば完成。そのほかに、グラフィック作成だの、著作権料の支払いと手続きだの(ジャズ・スタンダードが多いのでこれがけっこう大変)雑用があるが、なんとか10月末までには発売開始したいところだ。

Bowie August 2005終了後、シンガーのHを家まで送っていったら、夕飯食べていかない?と誘われた。私も別に後の用事がないので、お言葉に甘える。彼女の家についてまずは、生後5ヶ月のゴールデンレトリーバーと遊ぶ。昨年の2月、14歳だったゴールデンレトリーバーを亡くしてからというもの、Hも、彼女のご主人Rも涙の毎日だったが、やっと今年新しい子が来て、ご主人の顔にも笑顔が戻ってきた。私も週二回、リハーサルで彼女の家に行くようになって8年たつので、彼女の犬は、他人(他犬?)の気がしない。今度の子も、最初からよくなついてくれて、私が行くと、気が狂ったように喜んでくれる(笑)。
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また、商業サイトによる無断(無許可)リンクはお断りさせていただきます。

また、ボストンの観光などについて個別でご質問をいただくことがありますが、なかなか個別の質問にはお答えする時間がありません。申し訳ありませんが、ボストン関連の掲示板などで質問されることをお勧めします。リンクにボストン情報の掲示板のリンクがありますので、どうぞご利用くださいませ。

最後にこのブログに掲載されている写真、文章などすべての内容の転載は固くお断りします。どうかご遠慮ください。

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