JUGEMテーマ:食べある記|グルメ・旅行・アメリカ生活
土曜日。朝起きてホテルのバルコニーからビーチを見下ろす。
朝食後出発し、この日は一気にヴァージニア州アーリントンまでドライブする。アーリントンはワシントンDCとポトマック河を隔てた町で、戦死者を弔うアーリントン国立墓地で有名だ。
この日はとにかくひたすら走った。ガソリンスタンドに立ち寄ってガソリンの補給とトイレ以外は休憩もほとんどなし。高速なのであまり面白い景色もない。
でもせっかく南部を通るのだから、というわけで遅いランチをサウスキャロライナ州で食べることにした。夫が前もってリサーチしてくれたのだ。
夫が選んだのはTubb'sというシーフードレストラン。フローレンスという町にある。南部料理には詳しくない私だが、なかなか面白そうだ。
壁の黒板にぎっしり書かれたメニュー。
もちろん紙のメニューもある。
私は南部出身の友人が数日前にフェースブックに投稿していた食べ物、シュリンプ&グリッツを注文してみることにした。グリッツと言えば朝食のイメージだが、これはかなりボリュームがあるらしい。夫はバーベキューポークのミニサンドイッチ。飲み物はいわゆるメイソンジャーに入って出てくる。もともと自家製のジャムやピクルスなどを入れて保存するために売られているガラス瓶だが、最近これを食器として使うのが流行っているようだ。中にサラダを具ごとに層になるようにして詰めたりするレシピもネットで広まっている。素朴なカントリーっぽい感じでこれのふたに穴をあけてストローを刺してコップがわりにしたりといろいろな用途が提案されているのである。
そして料理が運ばれてくる。まずはおなじみのハッシュパピー。アメリカンドッグの衣だけ、という感じ。ここではピリっと辛いチーズソースがついてきた。
夫のポークサンドイッチ。柔らかくてジューシーで美味しかったそうだ。
そして私のシュリンプ&グリッツ。こ、この量はすごい。グリッツはとうもろこしを粗挽きしたものをやわらかく煮込んだお粥状のものだが、かなり濃厚である。それがどんぶり一杯分くらいの量なのだ。その上にいわゆるグレイビー(肉汁を小麦粉で溶いて濃く味付けしたもので、普通はローストした肉のソースに使う)がたっぷりかかり、角切りベーコン、さっと火を通した新鮮な海老、そして輪切りにしたスパイシーなソーセージがどっぷりと入っている。日本人なら四分の一でもうギブアップするボリュームである。私もそのくらいしか食べられなかった。とにかく重い(笑)。でも美味しい。南部の人にとってはソウルフードの一つだそうだ。
旅行中なので残りを持ち帰るわけにもいかず、もったいないなあ、申し訳ないなあ、と思いつつも(ウェイトレスさんも「量多いですもんね」と笑っていた)レストランを出て再びドライブ続行。
夜、アーリントンが近くなったところで少し手前のフレデリックスバーグという町のイタリアンデリカテッセンの店、
Basilicoというところで夜食。
この店のフェースブックページの方が見やすいかもしれないので張っておく。
ここはお菓子もとても美味しそうだった。ケーキのケースの美しいこと。昼が遅かったのであまりおなかはすいていなかったが、思わず試したくてプチフールを一個買う。かなり美味しかった。
土曜日の閉店間際だったが、まだけっこう人がいた。ジェラートも人気らしく、家族連れが美味しそうに食べていた。
ケーキ類のショーケース。
私はポテトサラダ、夫はピザの簡単な夜食をすませて、アーリントンへ向かい、ホテルでチェックイン。明日は午前11時過ぎの列車で首都ワシントンDCからボストンへ向かう。
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