メイン州での週末
- 2011.07.10 Sunday
- 22:38
先週の金曜日から土曜日にかけて、メイン州のShapleighという小さな町に行って来た。この町にはいくつか湖があり、そのうちのGoose Pondという湖のほとりに夏の別荘を持っている知人が遊びにおいで、と言ってくれたので、そのご好意に甘えたのである。
ニューハンプシャー州の境から近いところで、我が家から車で2時間ちょっと、とけっこう近い。お世話になるので、金曜日の夕飯は私が作ります、ということで、途中でスーパーに寄って食料を買い込んで行った。金曜も土曜も天気予報は晴れで、ニューイングランドの夏をしっかり満喫できそうだ。
この知人は私たちより年上のご夫婦だが、同じ町の元住民である。夫が教育委員をつとめていたとき、奥さんのMさんはうちの町の小学校の一つの校長だった。そのご縁で知り合ったのである。ご主人もやはり学校の先生から教育事務所で仕事をしておられた方で、現在はお二人とも引退し、悠々自適の生活を送っている。夏のほとんどはこのメイン州の別荘で過ごしていて、お孫さんを連れたお子さんたちやお友達がかわるがわる遊びに来るのが楽しみ、ということだ。
金曜日のお昼ごろに到着した。湖沿いの斜面に建つ家で、ベランダから斜面を降りていくとそのまま敷地内から湖に出られる。
リビングは湖を見下ろすようになっていて、窓には鳥の餌箱。たくさんの鳥が毎日やってきて、そのバードウォッチングも楽しみの一つだそうだ。土曜日の朝にたくさんの鳥を観ることが出来たのでその写真はまた後で。
家の裏から出ると湖に下りていく階段があり、湖には小さな船着場が作られていた。6畳くらいの広さのドックが二つつながっている。
家から見下ろした湖
ドック(埠頭)から見た湖。ここでのんびりみんなで日光浴したり、少し泳いだりした。水はちょっと冷たかったが、大西洋の水ほどではないので、快適に泳げる。
初挑戦でひっくり返ったら困ると思い、カメラを持っていかなかったが、この後この二人乗りカヤックを初体験した。夫が後ろ、私が前で湖を一周したのだが、普通のボートよりよほどに抵抗も少なく、安定感もあって簡単だったのでびっくり。でも30分ほどこぐと、けっこう上腕部のいい運動になる(笑)。湖の奥の方まで行くと、睡蓮が咲いていたり、ビーバーが前年に作ったダムがあったりして楽しかった。この辺りでは、都市部でも見かけるアライグマなどの他に、キツネ、ビーバー、ミンク、カワウソなども現れるそうだ。
こちらはお孫さん用の水上トランポリン兼飛び込み台。しっかり固定されている。
初挑戦でひっくり返ったら困ると思い、カメラを持っていかなかったが、この後この二人乗りカヤックを初体験した。夫が後ろ、私が前で湖を一周したのだが、普通のボートよりよほどに抵抗も少なく、安定感もあって簡単だったのでびっくり。でも30分ほどこぐと、けっこう上腕部のいい運動になる(笑)。湖の奥の方まで行くと、睡蓮が咲いていたり、ビーバーが前年に作ったダムがあったりして楽しかった。この辺りでは、都市部でも見かけるアライグマなどの他に、キツネ、ビーバー、ミンク、カワウソなども現れるそうだ。
夕食は私が作った煮込みハンバーグとポテトサラダ、それにコーンスープ。いわゆる「日本式洋食」である。とても喜んでもらえてほっとした(笑)。食後まだ明るいので、また船着場へ降りて夕暮れの涼しい空気をしばし楽しむ。曇っていたが綺麗な紅色の雲が見られた。
翌朝、まだ夫とMさんのご主人が寝ている間に私とMさんはこのおうちの愛犬コーディ君の朝のお散歩に行く。夕べは激しい雷雨が通過したので、地面は濡れていて、少し曇っていた。昼前には晴れ上がるはずである。
コーディ君はちょっと人見知りなのだが、夫にはすぐなつき、前日から夫のそばにすりよっていくようになった。私にもこの日から慣れたようで、甘えてくるようになってとてもかわいい。
二枚目の写真がとても嬉しそうなのは、みんなで朝食後お散歩にでかけたからである。「散歩」という言葉を聞いたとたんにこのポーズ。尻尾をちぎれるように振って「早く早く」と催促していた(笑)。みんなでのんびりと湖の周りを歩くお散歩にでかけたのである。
この頃にはすっかり晴れ上がり、Goose Pondも空も真っ青。湖沿いの家の多くは、いわゆるバケーションハウス(別荘)で、週末だけ、あるいは夏だけここに来る人が多い。こんな表札もあった。「硫黄島キャンプ」とある。第二次世界大戦で戦った退役軍人の家だろうか。
Goose Pond沿いの道を歩き、すぐ隣の湖、Square Pondに出る。ここにはTreasure Island(宝島)というなかなかベタな名前の(笑)しかしわりとしっかりしたサイズの島があり、この島に家を持っている人もけっこういるらしい。フェリー乗り場があり、ベルで呼ぶと、いつでも小さなフェリーが島と陸の間を渡してくれる。車はこの乗り場の駐車場に停めておけるというわけだ。
正面が「宝島」。
帰り道、別の小道を通って帰る。湖の反対側にMさんのお宅が見える。
正面が「宝島」。
帰り道、別の小道を通って帰る。湖の反対側にMさんのお宅が見える。
帰宅して軽いランチ、その後またドックで少しくつろいだが、風が大分強くなってきたので、部屋に戻る。ちょうど午後2時過ぎから、女子サッカーW杯の日本対ドイツの準々決勝が始まるので、みんなで観戦した。Mさんのご主人は引退前は、地元の少女サッカーのコーチもボランティアでやっており、夫婦揃って、アメリカ人でその年代には珍しく、なかなか熱烈なサッカーファンなのである。Mさんの息子さんは日本でずっと仕事をしており、奥さんも日本人だ。今年初めての赤ちゃんが生まれたばかりで、8月にはそのお孫さんに会いに日本に行く。もちろん今までも何度も日本を訪れていることもあって、みんなで日本を応援した。
結果は皆さんもご存知の通り、実にドラマチックな、番狂わせの勝利。事前にはドイツの圧倒的有利、と見られていただけに、私たちも涙ぐむ感動的な勝利だった。ゴールの瞬間にはみんなで絶叫、私など号泣してしまった(笑)。
サッカーの試合も熱が入ったのだが、この日の午後は、たくさんの綺麗な野鳥を見ることもできた。窓のすぐそばにつるしてある鳥の餌の数々。斜面に建っている家なので、この窓はかなりの高さがあるため、たくさんの鳥がやってくるのである。鳥はよく動くし、ガラス越しなので写真を撮影するのは難しかったが数枚撮れたのでご紹介しておきます。
真っ赤な頭のキツツキ。
結果は皆さんもご存知の通り、実にドラマチックな、番狂わせの勝利。事前にはドイツの圧倒的有利、と見られていただけに、私たちも涙ぐむ感動的な勝利だった。ゴールの瞬間にはみんなで絶叫、私など号泣してしまった(笑)。
サッカーの試合も熱が入ったのだが、この日の午後は、たくさんの綺麗な野鳥を見ることもできた。窓のすぐそばにつるしてある鳥の餌の数々。斜面に建っている家なので、この窓はかなりの高さがあるため、たくさんの鳥がやってくるのである。鳥はよく動くし、ガラス越しなので写真を撮影するのは難しかったが数枚撮れたのでご紹介しておきます。
これは鳥ではないが、餌を狙ってやってくるシマリス(笑)。
キツツキ。Mさんに名前を教えてもらったのだがメモしておかなかったので忘れてしまった。3種類くらいの違うキツツキを見ることが出来た。
こちらはRed Breasted Grossbeakという種類の鳥らしい。名前のごとく、鮮やかな赤い胸。
真っ赤な頭のキツツキ。
これだけは名前が覚えやすかった(笑)。メスのGold Finchである。他にもPurple Finchのメスも見た。こちらはすぐ飛び去ってしまってうまく写真が撮れなかったが・・・。実に鮮やかな色の綺麗な鳥である。こちらは度胸があるようで、物怖じもせず、カメラを向ける私をしげしげとみつめていた。
夕方おいとまして、8時頃に帰宅した。最高のカラッとしたお天気にも恵まれ、本当に「命の洗濯」が出来た週末だった。Mさんにはお土産に、庭で取れたハーブ(ローズマリー、パセリ、セージ、タイム」などもいただいてしまって恐縮である。これで明日にでもフランス式鶏の鍋丸焼きでも作ろうと思う・・・。
突然のコメント失礼します。メイン州の事を調べていて、こちらのブログを見つけました。読んでいくうちに、凄いことに気がつきドキドキしました!なぜなら、わたしは今メイン州のシャープリーのグースポンドにあるMさん宅にいて、そしてMさんはわたしの義理の母だからです(^^)
なんだかこの繋がりがとても嬉しいです!
ここは素晴らしい場所ですよね。日本の都会に住む私達にはとても贅沢に感じます。