デラウェアのヴィンタートゥール博物館:財閥デュポン家の元邸宅

  • 2014.12.26 Friday
  • 21:34
JUGEMテーマ:博物館アメリカ生活

今年も例年通り、クリスマスは夫の妹夫婦が住むフィラデルフィア郊外へ。今年はドイツに駐在中の上の姪夫婦に続き、下の姪がオランダで工業デザイナーとして働くようになり、帰郷せず、大人6人だけの静かなクリスマスとなった。

私たちは24日にボストンを出て半日のドライブを経て夜に到着。クリスマス当日はプレゼントを開けたり、iPadのフェースタイムでヨーロッパにいる姪たちと話したりしてのんびり過ごした。そして翌日の26日。午前中は義母、夫の妹、私の三人で毎年恒例であるペディキュアへ。

26日の午後は毎年、何かしら外出するのが恒例になっている。映画を観にいくこともあるし、博物館などに行くこともある。今年はお隣の州、デラウェア州にあるWinterthur Museumへ。

1000ヘクタールを越える広大な敷地の中にあるこの博物館は、もともと米国の三大財閥の一つ、デュポン財閥の一族の邸宅だったものだ。ブランディワイン河の近くに本拠を構えたデュポン一族は1800年頃に革命後のフランスから米国に移住してくる。そして、火薬製造などで財を成す。

そしてこの広大な敷地と豪邸は19世紀後半に建てられ、20世紀初頭にさらに大幅な改築を経て、35室から175室の大邸宅となる。そして1951年、その大改築を行った当時の当主であり、アンティークコレクターとしても名高かったヘンリー・フランシス・デュポンは屋敷を博物館として一般公開し、敷地内のもっと小さな家に移り住んだ。

今日の博物館は1階と2階がギャラリーになっている。広大な敷地に入ってしばらくいくとまずは駐車場があり、そのそばにビジターセンターがある。そこで入場料を払い、そこからマイクロバスに乗ってさらに奥にある博物館へ向かうのだ。

 
博物館の入り口。
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邸内の見学は予約制のツアー。今回はYule Tour(クリスマスツアー)で、20世紀初頭のデュポン家のクリスマスの模様を再現したものだ。今回は4階と5階のエリアを見学。他に、家族やゲストの寝室がある6階や使用人の寝室がある7階を見学するツアーもあるらしい。

そのほか、1階と2階にはギャラリーがあり、こちらでは特別展示もある。

まずはYule Tour。少人数で振り分けてくれるので、うちの家族6人だけでガイドさんが一人付く、というなかなか贅沢なツアーだ。ビデオ以外の撮影はOKということで、色々写真を撮ってきた。まずは、ヘンリー・フランシス・デュポンが来客や家族と映画を楽しんだというホームシアターへ。そこへ行く廊下はゆるくカーブしており、彼が好んだという鷲の彫刻が数多く飾られている。
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サンクスギビング旅行9日目:ヴァージニア州アーリントンの朝食

  • 2014.11.30 Sunday
  • 22:42
JUGEMテーマ:食べある記|グルメ旅行アメリカ生活

サンクスギビング旅行もいよいよ最終日。この日は、ワシントンDCのユニオン・ステーションから午前11時過ぎの長距離列車に乗ってボストンへ戻る。比較的余裕のあるスケジュールなので、朝はホテルがあるヴァージニア州アーリントンのダイナーで朝食をとることにした。Bob & Edith's Dinerという名前のダイナーだ。地元では人気があるらしく、日曜の朝から並んで待つ人が絶えない。店のウェブサイトはないが、Yelpなどの口コミサイトではわりと高評価である。
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こちらがメニュー。いかにもダイナーらしい。
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カウンター席の前にあるパイケースにも心惹かれるが、朝から大きなパイのスライスというわけにもいかない(笑)。
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肌寒い日だったので、まずはチキンスープをオーダー。日本人にとって、朝食メニューにスープがあるのはとてもうれしい。伝統的なスタイルでシンプルだけれど、しょっぱすぎず(アメリカのダイナーなどでこういうスープを頼むと、一日中加熱されて煮詰まっているせいか、とても塩分が濃いことが多い)、とても食べやすかった。野菜がしっかり多めに入っているのもうれしい。
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スタンダードに目玉焼き、ベーコン、トーストの朝食。ホームフライ(ゆでたジャガイモを炒めたもので、ダイナーの朝食メニューには必ずこれがついてくる)のかわりにまたグリッツを注文する。美味しいグリッツはまた当分食べられないだろうなあ。夫はオムレツ。
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満足してポトマック河を隔てたワシントンDCへ向かう。途中で目を引いた巨大オブジェ。米空軍の施設にあるメモリアルだそうだ。
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サンクスギビング旅行八日目:フロリダからヴァージニアまでドライブ

  • 2014.11.29 Saturday
  • 23:29

土曜日。朝起きてホテルのバルコニーからビーチを見下ろす。
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朝食後出発し、この日は一気にヴァージニア州アーリントンまでドライブする。アーリントンはワシントンDCとポトマック河を隔てた町で、戦死者を弔うアーリントン国立墓地で有名だ。

この日はとにかくひたすら走った。ガソリンスタンドに立ち寄ってガソリンの補給とトイレ以外は休憩もほとんどなし。高速なのであまり面白い景色もない。

でもせっかく南部を通るのだから、というわけで遅いランチをサウスキャロライナ州で食べることにした。夫が前もってリサーチしてくれたのだ。

夫が選んだのはTubb'sというシーフードレストラン。フローレンスという町にある。南部料理には詳しくない私だが、なかなか面白そうだ。
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壁の黒板にぎっしり書かれたメニュー。
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もちろん紙のメニューもある。
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私は南部出身の友人が数日前にフェースブックに投稿していた食べ物、シュリンプ&グリッツを注文してみることにした。グリッツと言えば朝食のイメージだが、これはかなりボリュームがあるらしい。夫はバーベキューポークのミニサンドイッチ。飲み物はいわゆるメイソンジャーに入って出てくる。もともと自家製のジャムやピクルスなどを入れて保存するために売られているガラス瓶だが、最近これを食器として使うのが流行っているようだ。中にサラダを具ごとに層になるようにして詰めたりするレシピもネットで広まっている。素朴なカントリーっぽい感じでこれのふたに穴をあけてストローを刺してコップがわりにしたりといろいろな用途が提案されているのである。
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そして料理が運ばれてくる。まずはおなじみのハッシュパピー。アメリカンドッグの衣だけ、という感じ。ここではピリっと辛いチーズソースがついてきた。
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夫のポークサンドイッチ。柔らかくてジューシーで美味しかったそうだ。
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そして私のシュリンプ&グリッツ。こ、この量はすごい。グリッツはとうもろこしを粗挽きしたものをやわらかく煮込んだお粥状のものだが、かなり濃厚である。それがどんぶり一杯分くらいの量なのだ。その上にいわゆるグレイビー(肉汁を小麦粉で溶いて濃く味付けしたもので、普通はローストした肉のソースに使う)がたっぷりかかり、角切りベーコン、さっと火を通した新鮮な海老、そして輪切りにしたスパイシーなソーセージがどっぷりと入っている。日本人なら四分の一でもうギブアップするボリュームである。私もそのくらいしか食べられなかった。とにかく重い(笑)。でも美味しい。南部の人にとってはソウルフードの一つだそうだ。
 
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旅行中なので残りを持ち帰るわけにもいかず、もったいないなあ、申し訳ないなあ、と思いつつも(ウェイトレスさんも「量多いですもんね」と笑っていた)レストランを出て再びドライブ続行。

夜、アーリントンが近くなったところで少し手前のフレデリックスバーグという町のイタリアンデリカテッセンの店、Basilicoというところで夜食。この店のフェースブックページの方が見やすいかもしれないので張っておく。

ここはお菓子もとても美味しそうだった。ケーキのケースの美しいこと。昼が遅かったのであまりおなかはすいていなかったが、思わず試したくてプチフールを一個買う。かなり美味しかった。
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土曜日の閉店間際だったが、まだけっこう人がいた。ジェラートも人気らしく、家族連れが美味しそうに食べていた。
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ケーキ類のショーケース。
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私はポテトサラダ、夫はピザの簡単な夜食をすませて、アーリントンへ向かい、ホテルでチェックイン。明日は午前11時過ぎの列車で首都ワシントンDCからボストンへ向かう。
 

サンクスギビング旅行7日目:Blue Springs State Parkでマナティに会う

  • 2014.11.28 Friday
  • 23:12
JUGEMテーマ:旅行

サンクスギビングの翌日はやや涼しいながらも晴れ。最高気温が15度ということで、ボストンから来ると充分暖かいが、フロリダの人にとっては「寒い」そうだ(笑)。しかし、やや寒いということはマナティたちが温かい水温を求めて湧き水の出るBlue Springs State Parkにやってくる、ということだ。この州立公園は夫の両親の家から車で40分ほどで、夫と私は2007年に夫の両親と出かけたが、妹夫婦は未体験。ちょうどタイミングが完璧なので、マナティを観に行くことにした。

まずは家族がお気に入りのBeacon Restaurantでブランチ。ビーチに続くショッピングストリート沿いにあるこのレストランはいわゆるダイナータイプ。ここでもやっぱり私はつけあわせにグリッツを頼む。サンクスギビングの翌日の金曜日は続けてお休みを取る人も多いので、店内は多くの家族連れでにぎわっていた。
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食後、夫の両親はいったん帰宅し、私たち夫婦はこのストリート沿いにあるIngressのミッションをプレイ。この辺りにはポータルが集中しており、それらをまとめてコースにしたものがミッションだ。リストにあるポータルを全部ハックすればミッション完了。これは短いコースなのですぐ終わる。ついでにこの通りの店をちょっとチェック。観光地なので値段は高い(笑)。

さすがフロリダ、と思ったこのTシャツ。サンタがスキューバダイビングをしている。寒いところのサンタよりスリムだ(笑)。
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歩いて帰宅し、そこから車二台に分かれてBlue Springs State Parkへ。14-11-28-06__.jpg
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サンクスギビング旅行3日目:Ponce Inletの灯台

  • 2014.11.24 Monday
  • 23:25
一夜明けて、フロリダの朝は綺麗に晴れ渡った。朝から既に温度は26度。この日は11月下旬には記録的な高温で、午後には31度まで上がった。寒かったボストンから来た私たちにはこの上なく贅沢なお天気だ。

朝、義父と夫と三人でビーチを散歩する。ずっと続く長いビーチは、泳ぐ人やサーフィンする人、日光浴を楽しむ人たちで朝から賑わっていた。


まだ私が行ったことがない場所ということで、午後はポンス・インレットという小さな入り江の灯台に行こうと言うことになった。その前に隣町のポート・オレンジにある義母のお気に入りのレストランでランチ。

Monterey Grillと言う名のレストランは明るい内装で、スタッフもフレンドリー。平日でも午後3時くらいまでブランチメニューがあるのもいい。

義母と夫はバーガー、私は鮭のグリル。義父はクラブサンドイッチを頼んだ。

鮭はマリネしてからグリル、とメニューにあるが、焼き加減がとても良かった。付け合わせの野菜がきちんとしていてたっぷりだったのも嬉しい。


バーガーの付け合わせに選べるオニオンストリングがとても美味しくて、義父が頼んだのを皆でつまみ食いする(笑)。

腹ごしらえを済ませて灯台へ。

この灯台は、フロリダで一番高さがある灯台であり、完成したのは1887年。現役灯台として、また昔の灯台守とその家族の生活ぶりなどを紹介するミュージアムとしても一般公開されている。

公式サイトはこちら。

時代の波には勝てず、1953年には完全自動化されて灯台守の必要がなくなり、1970年には沿岸警備隊の基地が別の場所に移転したため、放棄されてさびれた時期もあったようだが、周辺の住民の尽力などにより、町の所有となり、1972年にはボランティアによる保存会が発足、1998年には合衆国国定歴史建造物となる。



灯台の高さは53メートル。階段の段数は203段。周囲には他に高いビルもなく、絶景だと聞いたので、登ってみることにする。88歳ので義父が一緒に来た。毎日ゴルフで鍛えているだけあって健脚だ。義母と夫はミュージアムでのんびり待つ(笑)。

灯台の入り口。


中に入って螺旋階段を見上げる。



人はいるがそれほど多くないので、マイペースでゆっくり登る。半分まできたところに、この階段を上る最中に心臓発作を起こしてその場で亡くなった灯台守のエピソードが展示してあったのに苦笑。いつまでも戻ってこないので助手が捜しにきて、遺体を担いで降りた、とある。すれ違った夫婦とこれを見て
「いやあ、ここまで来て読んでもねえ」と笑う。

トップに到着。灯りが灯る最上部は鍵がかかっているが、そのすぐ手前でバルコニーから360度の眺めを満喫できる。


二年前に散歩した海浜自然公園も入り江の向こうに見える。


内陸の方を見ると、7年前にボートで行ったバードウォッチングツアーの川も見える。この日は湿度も高く、歩くと汗が噴き出したが、この高さでは涼しい風が吹いていて気持ち良かった。


見下ろすと、現在ミュージアムとして利用されている灯台守やその助手たちが住んでいた家が足元に。


義父は高所が苦手ではないが、このバルコニーからはちょっと、と顔を出しただけだった。私は一周。頭の上までしっかり金網でカバーされているから落ちる心配もないのだが、狭いだけにちょっとドキドキする。

さて、いよいよ降りることになって下を見るとこんな感じ。


うっ、これは高い場所が好きな私もちょっと怖い。階段は狭いので、いやでも下を見ながら降りる事になる。

幅が広ければ気にならないのだが、まさに行きは良い良い帰りは怖い、で、無事地面に立った時はちょっと膝がガクガクしていた(笑)。

ミュージアムの方の方写真を幾つか。

灯台守の制服。


建設当時の様子を再現したジオラマ。


現在の灯台で使用される巨大なフレネルレンズの展示。


帰宅して少しのんびりし、夜は地元のイタリアレストランへ。いかにもニューヨークで地元の人が集まるような、とても庶民的な「食堂」という趣の店だが、ここがとても美味しいのだと言う。夫の両親はすっかり常連らしく、店のオーナー、サル(多分サルヴァトーレの略)が両手を広げて歓迎してくれた。

イタリアのジェノバ生まれ、ボストンの下町エリアで育ったと言うサルは、イタリア訛りがきつい、まさに映画ニューヨーク出てくるようなおしゃべりで愛想のいいおじさんだった。義母と孫の話で盛り上がっている(笑)。

この日のスープはほうれん草と玉子、と言うことで、イタリア料理のかきたまスープ?と興味をそそられた私はそれとチキンマルサラを選んだ。夫はパスタ入りのグラタン。



店内が暗いので綺麗に撮影できなかったが、このスープが絶妙な美味しさだった。よくダシが効いていて、アメリカのレストランにありがちな、やたらしょっぱい味付けではなく、ほうれん草の風味とふんわりしたかき卵のバランスも良く、大当たり。毎日でも食べたい味だ。

チキンマルサラ盛り上がっておいしかったが、巨大だったので三分の一食べるのがやっと。残りは翌日、翌々日のランチ用にお持ち帰り。


夫のベイクドパスタも美味しかったそうだ。


帰宅して、恒例のトランプゲーム。そして就寝。明日はまた大雨の予定だ。

サンクスギビング旅行2日目:ローリー(SC)とサヴァンナ(GA)

  • 2014.11.23 Sunday
  • 23:32
JUGEMテーマ:旅行食べある記|グルメアメリカ生活



2日目の朝は雨で気温も低め。ホテルをチェックアウトしてまずは近くにある州都のローリー(Raleigh)へ。実際の発音は「ラーリー」に近いが、日本ではローリーが定着しているようだ。あまり見物する時間はないが、車で古い市街地を少し見て回る。



ローリーは歴史のある街で、古い建物と新しい建物が混在しているが、とても綺麗な町だった。
 
州議事堂
 
 
 
州議事堂の隣のブロックにあるプラザ。 
 
メモリアル・オーディトリアム

歴史のある街なので当然Ingressのポータルも数多く、今レベル11に上がるために未知のポータルのハックとレゾネーターの設置が必須な私と夫にはとてもありがたい場所でもあった(笑)。こういうところは大抵激戦区で白いポータル(どちらの陣営にも属していない)も多かったし、敵方のポータルも少し攻撃してレゾ設置をしてきた。このゲームをプレイするようになって、知らない場所へ旅行する楽しみは倍増したと言えるだろう。

そしてローリーの市街地を抜けて市の南にあるBarry's Cafeへ。ここで遅めの朝食を取る。ここは消防士さんが来ると割引してくれるそうだ。

 
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サンクスギビング旅行1日目: ボストンからノースキャロライナへ

  • 2014.11.22 Saturday
  • 22:35
今年のサンクスギビングは、一昨年と同じく夫の両親が冬を過ごすフロリダに家族が集まる。前回は往きは飛行機、帰りは寝台車だったが、今回は別のプランを立てた。

往復どちらも、ボストンからワシントンDCまでアムトラックの長距離列車。そこからフロリダへの往復はレンタカー、という計画だ。前回は列車で寝ている間に通過したヴァージニア州、ノースキャロライナ州、サウスキャロライナ州、ジョージア州を今度はドライブで通過する。

かなりの長距離なので、途中で一泊もして、ついでにご当地の美味しいものも食べようじゃないか、ということで、往きは午後DCに到着して車に乗り換えてから4時間ほどドライブし、8時頃にノースキャロライナのダーラムで一泊。帰ってくる時はDCに近い、ヴァージニアのアーリントンで一泊する。

今日土曜日は朝4時に起きてボストン市内のサウスステーションへ。午前6時40分発の普通列車に乗り込む。アセラという特急もあるが、それほど時間は短縮されないうえ、料金はやたらに高い。アムトラックは飛行機とそんなに変わらない料金なのだ。

しかし、空港のような大袈裟なセキュリティチェックインもないし、席もゆったりしていて、各席には電源もあるので、移動時間こそかかるが、快適さは飛行機とは比べ物にならない良さだ。

駅のポーターさんに荷物を預ければ、普通クラスでも、他のお客より優先して乗車させてくれるのでおすすめ。チップは預ける荷物一個につき、2-3ドル。

この辺りの冬の日は短い。ボストンの市街地を抜けた30分後、ようやく陽が昇ってきた。


この日の朝ご飯は駅で買ったダンキンドーナツのクロワッサンドーナツ。つい最近発売されたニューアイテムだ。もうブームが過ぎた今頃、というのがちょっと面白いが、Whole Foodsで一時期売っていたものより軽くて美味しかった。クルーラーとそんなに変わらない気もしたが(笑)。

お昼も列車の中で朝買っておいたベーグル。何しろ今日は夜が楽しみなのだ。

さて、DCについて、まずは駅構内にあるレンタカーの窓口へ。予約しておいた大型セダンがない、という事態になって少し時間がかかる。結局中サイズのハイブリッドカーになった。フロリダで両親を乗せて出かける事も多いため、車の乗り降りがちょっと大変な義母のため、ゆったり乗れる大型を希望していたのだが、仕方ない。

4時過ぎに出発。まずは隣のメリーランド州へ。車の機能(エアコンの操作の仕方、BluetoothでふたりのiPhoneを接続するなど)を確かめているうちにポトマック河を渡る大きな橋にさしかかる。ちょうど日暮れ時だ。


橋を渡りきると向こう岸はヴァージニア州。ひたすらハイウエイを走る。

ノースキャロライナ州に入り、8時ちょっと過ぎにDurham(ダーラム)に到着。有名なデューク大学がある町だ。夫がリサーチして、色々なサイトの全てで、この町で一番人気だった場所で夕食を食べることに。

それはここ。


The Original Q Shack
である。

Shack(掘っ建て小屋)という名前のレストランは大抵ファストフード形式で、ニューイングランドだと、シーフードで美味しい店がよくこの形式を取っている。ここもカウンターで注文し、受け取って好きな所に座って食べるスタイル。気候がいい時は外のピクニックテーブルでもいい。


店内はこんな感じ。


お店のロゴのブタさんをモチーフにした巨大な絵も壁を飾っている。


夫はスペアリブディナーセット、私はPulled Chicken (バーベキューソースで焼いた鶏肉をほぐしたもの)のサンドイッチ。夫はサイドディッシュを二つ、私は一つ選べる。そしてどちらにも南部名物ハッシュパピーがつくのだ。ハッシュパピーはトウモロコシの粉で作ったネタを油で揚げたもの。

夫が選んだ付け合わせはマカロニ&チーズとほうれん草のクリームあえ。私もほうれん草を選んだ。




各テーブルにはビールのシックスパックの箱を利用した調味料入れ。ナプキンの代わりにドーンとペーパータオルのロールが置いてある。



アメリカのバーベキューソースは辛めでこってりなので、元々あまり肉好きというわけでもなく、辛いものにもそれほど興味がない私だが、やはり本場のものは美味しい!鶏肉は大きめにほぐしてあるせいか、胸肉にもかかわらずジューシーで美味しかった。ソースも深みのある味。

お店のロゴ入りTシャツや野球帽もあるとのことで、Tシャツを買いたかったのだが売り切れ中とのことで残念だった。

すっかり堪能して近くのホテルにチェックイン。明日はここからフロリダまで1日かけてドライブだ。というわけで早く就寝。明日に続く。

Thanksgiving in Florida (6) アムトラックで寝台車の旅

  • 2012.11.25 Sunday
  • 23:24
JUGEMテーマ:旅行

24日日曜日、フロリダを発つ。

長距離列車のアムトラックでフロリダからNYまで寝台車の旅である。この列車はマイアミ発、NY行き。近くの駅、DeLandから午後2時半に搭乗し、NYに到着するのは25日、月曜日の午前11時過ぎ。夫の両親が駅まで送ってくれる。青い空、椰子の木ともまたしばらくお別れだ。

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DeLandは小さな駅だ。ここでスーツケースを預けてチェックイン。
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2時34分のSilver Meteorが私たちが乗る列車。
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待合室。しかしお天気がいいので、みんな外のホームのベンチで待っている。
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マイアミでの出発が遅れたとのことで、1時間ほど列車の到着が遅れる。駅のホームの反対側には猫がいた(笑)。フロリダではのびのびとその辺を歩いている猫をよく見かけた。

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ようやく列車が到着し、3時40分頃、夫の両親に見送られて出発した。
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Thanksgiving in Florida (5) Texas De Brazil

  • 2012.11.24 Saturday
  • 22:57
JUGEMテーマ:旅行
JUGEMテーマ:食べある記|グルメ

サンクスギビングの翌日は、夫の妹夫婦が夜の飛行機でフィラデルフィアへ帰るので、その前にオーランドにあるブラジリアンバーベキューの店、Texas De Brazilでみんなで食事をした。

ブラジリアンバーベキューの店はボストンにも小さい店がいくつかあるが、ここの規模には遠く及ばない。

メニューは食べ放題。肉類は串に刺された大きな肉をウェイターが持ってきて、テーブルで自分の皿に切り分けてくれる。自分の皿の横にカードがあり、おなか一杯になったらこれを裏返して赤い方を上にする。緑が上だと、次から次へとウェイターがやってくるのだ。一度に切ってくれる量はそんなに多くないので、色々な種類の肉を楽しむことが出来る。

サーロインやフィレステーキ、ベーコン巻きの鶏胸肉、辛いソーセージ、羊肉、リブなどかなり色々な種類がある。

そして、サラダバー&サイドディッシュはビュッフェ形式になっていて、自分で皿を持って取りに行く。こちらは常時50〜60種類(サラダの具も含めた数)が取り揃えられていて、野菜だけでなく、スモークサーモンやエビなどもある。ブラジルのシチュー、フェジョンも数種類取り揃えてあった。

値段は全部食べ放題で47ドル。肉は食べず、サラダバーとサイドディッシュだけのオプションもあり、こちらは25ドル。今回、家族6人のうち私を含めた3人はこちらのオプションにした。もちろん、肉を食べるメニューにした人から一口もらって…なんてのはかたく禁じられているので、ちょっとでも肉を食べたい人はちゃんと47ドル払わなくてはいけない。そりゃそうだろう。でないと意味がない。

実はここ、私と夫は前回(2007年)、ディズニーワールドの帰りに2人でここで食事しているのである。残念ながら、その後まだ、このレストランはボストンエリアではオープンしていないのだが…。他の家族のメンバーは今回が初めてだが、皆喜んでいた。

私たちがフロリダを出発するのは明日。来る時は飛行機で来たが、帰りはなんと、アムトラック(長距離列車)の寝台車で帰るのだ!日本でもこちらでも、こんなに長距離の電車に乗ったことはないし、寝台車も私は初体験なのでかなりわくわくしている。24時間以上の長旅だが、楽しみだ。




Thanksgiving in Florida (4) Dunes Parkとサンクスギビングディナー、そしてOh Hell

  • 2012.11.22 Thursday
  • 23:04
JUGEMテーマ:アメリカ生活

サンクスギビング当日である。昨日、21日水曜日は午前中義母、夫の妹と3人でショッピングにでかけた。男性陣は家でのんびり。belk という店(ちょっとしたデパートみたいな感じだが、あまり値段は高くない、庶民的なお店)に行き、そこで洋服を見る。

ここでみつけたのがジャージー素材だがちょっとお洒落なカットのワンピース。
ジャケットとセットだが、中のワンピースはノースリーブで綺麗なラインになっている。色はちょっと赤みがかった紫。裾がフレアー気味なのも歩くとラインが綺麗で嬉しい。

119ドルのセットがなんと28ドルになっていたので迷わず買った(笑)。ちょっと持っていない色だし、着心地も良かったし、大学で教える時、中のドレスとちょっとカジュアルなカーディガンを合わせたりして色々応用がききそうだ。

夫の妹も千鳥格子のジャージードレスのよく似合うのをみつけて購入。これも可愛かったし、かなり安くなっていた。

さて、夫の妹夫婦が到着してからは毎朝、彼女と2人でビーチを1時間近く散歩しているが、この日は夫、彼女のダンナさん、そして義父と五人で町の北端にある公園を散歩することにした。

まずは朝起きてホテルのバルコニーからビーチを撮影。
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ビーチと反対側。このホテルや夫の両親の家がある部分は本土との間を河で仕切られており、事実上島になっている。
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この写真の中央の木立の辺りが夫の両親の家。
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他の日は、ホテルのお向かいにある美味しいベーグル屋さんで朝食を買っていた。ホテルの部屋はリビングとベッドルームに分かれていて、食事用のテーブルもあり、冷蔵庫もあるし、部屋の方がゆっくり落ち着いて食べられるせいもあった。

しかし、さすがにサンクスギビング当日はお休みなので、この日はホテルのレストランで朝食。ビーチ側が前面ガラスになっていて景色がいいこと!朝食もすすむというものだ。
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朝食をすませ、歩きやすい服装でホテルを出て、義父をピックアップし、目的の公園へ。

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Smyrna Dunes Parkというこの自然公園は、海沿いの色々な自然(植物、動物、鳥類)が楽しめる。ちょっと風が強くて肌寒かったが、まずは駐車場に車を停めて散歩スタート。ちなみに犬連れの人にはちゃんと専用のコースがある。
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また、ボストンの観光などについて個別でご質問をいただくことがありますが、なかなか個別の質問にはお答えする時間がありません。申し訳ありませんが、ボストン関連の掲示板などで質問されることをお勧めします。リンクにボストン情報の掲示板のリンクがありますので、どうぞご利用くださいませ。

最後にこのブログに掲載されている写真、文章などすべての内容の転載は固くお断りします。どうかご遠慮ください。

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